「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な事実」を読んで、編集のプロの仕事を垣間見た

前回までの2回の記事で、「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な事実」を読んで、新たに理解することができた点についてまとめてみたのだが、今回は本書における編集Yこと山中浩之氏の役割について考えてみたい。 本書の特徴として、インタビューをして…

「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な事実」を読んで、新たに理解できたことをまとめておく(ワクチン編)

前回に続いて、「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な事実」を読んで、新たに理解できたことをまとめておきたい。今回はワクチン編。 「新型コロナとワクチン」というタイトルからわかるとおり、本書のおいてワクチンは中心的な項目となっており、3章分…

「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」を読んで、新たに理解できたことをまとめておく(感染の基礎知識・PCR検査編)

「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」という本を、この年末年始にかけて読んだ。 本書は「ウイルス免疫学」の専門家である峰宗太郎氏と日経ビジネス編集者の山中浩之氏の共著で、新型コロナウイルスに関する基本的な知識から、ワクチンやPCR検査…

100食以上売りたいという誘惑

Audiobookで「売上を、減らそう。」という佰食屋の経営者である中村朱美氏の著作を聞いた。 佰食屋とは、1日100食限定でステーキ丼を提供する定食屋で、この1冊は佰食屋の経営者が、その経営の考え方や施策について語っている書籍である。 佰食屋はまさにそ…

書きたいことがないときは、書かなくていいのか

このブログにも書いたが、今年前半戦の個人目標の振り返りをして、後半戦の目標の再設定をした。 その中で、このブログの更新回数の目標を、後半だけで60回(月あたり10回)とした。 しかしながら、今月はもう3分の2が過ぎたとしているのに、まだ3回した更新…

「東京改造計画」を読んで、ホリエモンの言うことは正論だけど、大多数の人は望んではいないと感じた話

7月5日に都知事選もあるとのことで、ホリエモンこと堀江貴文氏の「東京改造計画」を読んでみた。 結局、ホリエモンは立候補せず、ホリエモン新党から数名が立候補したようだが、そのあたりの作戦はよくわからない(今のところあまり関心がない)のでここでは…

「プロの素人」の3つの条件

新型コロナウイルスに関して、いろいろな記事を読むようにしているが、その中には専門家が書いた記事もあれば、インタビューしたものを編集した記事もある。 総じて思うのは、医師や研究者の書いた文章は読みやすいし、わかりやすい(そういう先生の文章を選…

「世界一美味しいコーヒーの淹れ方」はコーヒーという領域に補助線を引いてくれる良書

私は2年前に、某結果にコミットするジムに通って以来、砂糖入りのコーヒーを飲むことがほとんどなくなった。 別段コーヒーが好きなわけでもなかったが、よく微糖のコーヒーを飲んでいた。しかし、ジムに通っていた期間は飲めなかったので、たまにブラックを…

「新型コロナウイルスの真実」を読むと「安心」を得ることができる

今回の新型コロナウイルスの問題に際して、岩田健太郎教授のことを知ったのは、2月中旬に「ほぼ日」の↓の記事を読んでからだった記憶している。 www.1101.com この記事自体はインフルエンザや風邪のことを説明した2018年の記事だったが、非常にわかりやすく…

スタンスを決めるー新型コロナウイルスを取り巻くこの状況を「戦時」と捉えるべきか

新型コロナウイルスも3月末から一段モードが変わったように感じる。 首相や東京都知事の外出自粛要請から世間の動きが変わった。 思えば、2月末の首相のイベント自粛要請、学校の休校要請でガラッと空気が変わったが、この3月末の要請で一段警戒感が引き上げ…

大企業も1つ舵取りを間違えれば崩壊していく

ここ数日で、前に読んだ「トヨトミの野望」をオーディオブックで聞き直し、最近出た「トヨトミの逆襲」をKindleで読んだ。 この2作は、フィクションという形式をとりながらも、トヨタで起きている内情を描き出している作品と言われている。 フィクションなの…

薄い本の需要は増える

「ビジョナリー・カンパニー 弾み車の法則」を読んだ。 この本は「ビジョナリー・カンパニー2」で提唱している概念を切り出し、新たな事例と同シリーズで紹介されている概念とあわせて再編集されたものである。 ビジョナリー・カンパニー 弾み車の法則 作者:…

会食の意義と言語化することの重要性

正直なところ、私はあまり会食が好きではない。もともと人見知りする性格で、誰とでも打ち解けられるタイプの人間ではないので、とくに初対面の人との会食は緊張するのである。 一方で、お酒を飲むことは嫌いではないので、アルコールが進めばそれなりに会食…

「これからの会社員の教科書」を読んで、とりあえずうちの管理職の伝えたいと思った3つのこと

「これからの会社員の教科書」を読んだ。 これからの会社員の教科書 社内外のあらゆる人から今すぐ評価されるプロの仕事マインド71 作者:田端 信太郎 出版社/メーカー: SBクリエイティブ 発売日: 2019/12/18 メディア: 単行本 著者の田端信太郎氏は言わずと…

CX-8を買ったので、マツダに関する本を読んでみたら、戦略に対する姿勢を学ぶことができた

昨年末にクルマを買い換えた。これまで、東京にいたときは車なんて必要なかったし、地元に戻ってきてからは妹と父の車のお下がりをもらっていたので、はじめてのクルマ購入である。 もともとクルマにはあまり興味がなく、動けば何でもいいやという感じであっ…

読書のアウトプットの方法を考える

読書術に関する本を2冊読んで、今後の自分の読書の方法を考えるきっかけになったので、ここにまとめておくことにする。 1冊目は 「遅読家のための読書術」 前からに気になっていて、一度立ち読みはしたことがあるけど、きちんと読んだことなかった同書。Audi…

「30日でスキニーデニムの似合う私になる」「30日で白Tシャツの似合う私になる」に見る、努力の集中化と最小化

昨年来、私がよく活用しているスマホアプリが「Voicy」である。 Voicyはインターネットラジオアプリなのだが、この中で「森拓郎の聴くだけでヤセるラジオ」をよく聞いている。 森拓郎氏は、足元から顔までを美しくするボディワーカーとして、運動の枠だけに…

具体と抽象

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ 作者: 細谷功 出版社/メーカー: dZERO 発売日: 2014/11/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 最近とみに思うのが、多くの人にとって「抽象と具体の往復運動」が苦手ということ。 …

「銃・病原菌・鉄」から考える組織考察

前回、「銃・病原菌・鉄」というちょっと(かなり?)前に出た本のまとめを書いたが、他にも直接的な学びとして、社会の種類の変遷に関しての記述は、組織論的な観点から興味深く学ぶことができたので紹介しておきたい(第14章「平等な社会から集権的な社会…

銃・病原菌・鉄

前から読みたいと思っていた「銃・病原菌・鉄」をようやく読み終えることができた。 日本語訳は2000年に出版されており(文庫は2012年)、以前から気にはなっていたが、手付かずのままになっていた。 読み終えての感想だが、「サピエンス全史」と同様、超長…

「できる」喜びと「わかる」快感

私は「わかる」瞬間が好きである。本を読んで抽象的な概念を理解できたときや、自社の事業や人事などでこうしたらうまくいくと思いついた瞬間、議論をしていて進むべき解決策を導き出せたときなど、「わかる」ことに快感を覚える。だから、本を読むのが好き…

「週4時間」だけ働く。

この本は、田端信太郎氏のTwitterで知った。 https://twitter.com/tabbata/status/802668550749962241?lang=ja Kindleでの販売がないため、一度書店で見てから買おうかと思って、東京の丸善に行くも置いてなく、仕方がないのでAmazonで紙の本を購入。 600ペ…