サウナと美術館の共通点

私は出張に出るときは、大浴場つきのホテルに泊まることが多い。できればサウナもついていれば尚良しで、各地のサウナ付きホテルをチェックする。
また、出張の際に、ちょっと時間が空いたら、検索をして近くの美術館に寄ったりすることもたまにある。年の初めに有名な特別展をチェックしておいて、合間に行くようにしている。
 
このサウナと美術館での鑑賞、一見関係のないものに見えるが、最近共通点が多いなと思ったので、ここにまとめておきたいと思う。
 
1つめは、感覚の世界に入れること。
以前、ドラマ「サ道」で、サウナに入ると思考の世界から感覚の世界に切り替わる、というセリフがあったのだが、美術館鑑賞でも似たような効果があって、作品を観ることで得られる不思議な感覚がある。もっとも私は、美術館では音声ガイドも聞き、情報を得ながら聞くので、ただ感覚の世界に入るという感じではないが、時代背景などにも思いを巡らせて、ただ思考するのとは違う感覚になることができる。
 
2つめは、それなりに時間がかかる、ということ。
美術館鑑賞は時間が空いたときに行くようにしているのだが、それでも1時間くらいは時間に余裕がないと行くことができない。ただ、観るだけであれば30分もあれば1周できるかもしれないが、さすがにそれだともったいない。せめて1時間くらいは時間をとって、慌てないくらいの時間をかけて見たいところ。
サウナも同様で、ただ風呂に入るだけであれば15~20分くらいでいいが、サウナも入れるとなんだかんだで1時間は必要。
両方とももっと時間をかけてゆっくりできるに越したことはないが、短く収めようと思っても、そこそこに時間がかかってしまうのが、似ているなと思ったわけである。
 
3つめは、疲れる、ということ。
サウナに入るとスッキリするし、美術館で作品を鑑賞すると、心が洗われる感覚があるが、一方で身体は疲れる。美術館の特別展を1日のうちに2回観に行ったことがあるが、さすがにかなり疲れてしまったのを覚えている。
どちらもリフレッシュ効果のようなものはあるのだが、身体の負担は大きい。だからちょっと重い腰を上げて、少しだけ気合が必要になってくる。もちろん嫌なわけではないし、好んで行くのだが、そんな感覚が似ているなと思った。
 
そんな感じのサウナと美術館の共通点。
美術館に行って、少し疲れたところにサウナなんて、ちょっと負担はありながらも、かなり理想の1日になりそうで、そんな1日を過ごしてみたいなと思った次第である。
 
ということで、サウナと美術館での鑑賞はなんとなく似ている、という話でした。