私はほぼ毎日Voicyで西野亮廣氏の配信を聞いているのだが、その中で、西野氏自身がコンテンツになっている、と言及している。現在上映中の「えんとつ町のプペル 約束の時計台」の賛否やどうすれば観客動員が増えるかなどの話題が増えており、自身がコンテンツになることはめったにないので、この流れを大事にしたい、といった発信をよくしている。
観客動員を増やす方法としてよく挙げられるのは、広告宣伝費を増やせばいいといったもので、これ自体は予算の絡みもあれば、最近のエコーチェンバーの影響で広告宣伝費を増やしたとて、興味のない人にその内容を伝えるのが難しい、と解説している。ただ、それでもこういった話題をしてくれるのはありがたいこととも言及しているので、そこに乗っかって私も一案考えてみたいと思う。
まず、前のこのブログでも言及したが、今回西野氏が下手打ったなと思うのが、テレビ出演。それこそ西野氏がコンテンツになってしまい、ファンとアンチが喜んだだけで終わってしまったように思う。ここでプペルをきちんとコンテンツとして扱ってもらえば、流れも違ったのかなと思ってしまう。
アメトーークではそれは難しいのかもしれないが、何度が出演している日曜日の初耳学であれば、できたのではないかと思う。最近は、有名アーティスト(サザンやユーミンやミスチルなど)もアルバム発売前にこの番組に出演し、プロモーションするという流れができているが、西野氏もここでお金を話をするのではなく、プペルのプロモーションができたのではないかと思うのである(そういった依頼をして断られた可能性はあるが)。
今のような流れになってからテレビに取り上げてもらうのは正直苦しいだろうから、これを今さらやることはできないだろう。事前の段階で、西野氏の認知や人気ではなく、プペルの認知を取りに行くことが抜けていたのかなと思ったわけである。
では、ここからどうするか。
映画というゲームが、口コミで人気が回りだすのが早いか、劇場が上映を終わらせるのが早いのか、それを争うものだと定義すると、上映の終了をできるだけ先延ばしすることが大事になってくる。どうすれば、上映終了が遅くなるのか。1つの案は、西野氏の舞台挨拶。
現在4月までの舞台挨拶のスケジュールは発表されているが、それを5月以降も実施するというもの。それも、劇場向けに公募したらいいのではないかと思う。劇場側としても、本来であれば打ち切っていたかもしれないが、仮に1ヶ月後に舞台挨拶のスケジュールが入っていれば、自分で手を挙げた手前、打ち切りしづらいはずである。
全国の劇場から募集することで、できるだけ上映終了を遅らせるムーブをつくり、それまでに口コミがまわり出せば勝ち、となる。
全国の劇場の経営者にこういった舞台挨拶のスケジューリングの権限があるかわからないので、どういった制約があるのかはわからないのだが、こういった案もあるかなと思った次第である。
と、ここまで書いておいて何だが、これがうまくできたとしても、正直厳しいゲームなんだろうなと思う。上映終了を先延ばしにできたとして、認知を得るのは難しいと思うから。口コミが広がり、マスコミがそれに乗ってくるくらいまでムーブメントになれば別だが、純粋に口コミだけでは認知は広がらないと思う。
とはいえ、これから西野氏がどういった動きを見せるのかは、ビジネスパーソンとして非常に興味深いところ。ここからの動きも注視していきたいと思う。
ということで、映画「えんとつ町のプペル 約束の時計台」の作戦を考えてみた、という話でした。