読書術に関する本を2冊読んで、今後の自分の読書の方法を考えるきっかけになったので、ここにまとめておくことにする。
1冊目は 「遅読家のための読書術」
前からに気になっていて、一度立ち読みはしたことがあるけど、きちんと読んだことなかった同書。Audiobookでセールをやっていたので早速購入。
出張中の散歩がてら聞いてみたら、内容自体は平易ですんなりと耳から入ってきた。
実践できそうなこともいくつかあったので、きちんと整理したいと思い、Kindleでも購入してラインを引きながら(1度聞いていたので)30分程度で読了。
その中でも一番印象に残ったのは、
本を読みながら引用リストをつくり、読了したあとに再びリストに目を通したら、その中から「もっともすばらしいと思った引用」を1つだけ選ぶようにしましょう。
ということでさっそく実践と思い、Twitterにて投稿してみた。
「遅読家のための読書術」
— Chikara Nakagawa (@chikaran_away) July 18, 2019
『本を読みながら引用リストをつくり、読了したあとに再びリストに目を通したら、その中から「もっともすばらしいと思った引用」を1つだけ選ぶようにしましょう。』とあるので、さっそくやってみた。
もう1冊は「外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術」
「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」」という本を読んで以来、著者の山口周氏の著書をチェックしているのだが、その一環でこの本に辿り着いた。
こちらも同様に「もっともすばらしいと思った引用」を1つだけ選ぶと、
アンダーラインを引きつつ1冊の本を読了したら、2回目の読書ではアンダーラインを引いた箇所のうち、どこを転記するかを選びます。(中略)ここでポイントになるのが優先づけによる選抜です。筆者の場合、アンダーラインの箇所がどんなに多かったとしても、イケスに放り込むのは基本的に5ヶ所、どんなに多くても9つまでにしています。
読書をしたらアウトプット、とはよく言われることであるが、振り返ってみるとなかなか実践できていなかった。数年前にアンダーラインを引いた箇所をすべて抜き書きするということをやっていたが、これはこれでなかなか大変で1~2年くらいでやめてしまっていた。
しかしながら、この本ではアンダーラインを引いて、その中から5~9ほど選んでそれを転記するとあった。実際やってみると、まずはどれを選ぶかということ自体が読書の振り返りになるということがわかった。さらには5~9箇所に絞るということで、本当に自分に価値があると感じた箇所がどこかを理解し、頭の中に整理して格納できることを実感できた。また、それほど負担もなくこれなら続けてできそうと感じた。
選り抜きを転記する最大の目的は「忘れる」ためです。
とあるが、忘れるために選ぶという行為が、結果として記憶の定着に結びつくという、逆説的だが効果的なアウトプット方法だとわかった。
ということで、今後小説や専門書以外の比較的簡単な本に関しては以下のような読み方を心がけたい。
1.まえがきや目次をしっかり読んで全容を理解する
2.大事な箇所を意識しつつ(そうないところは流しつつ)アンダーラインを引きながら読む
3.アンダーラインを引いた箇所のうち大事と思うものを選ぶ
4.その大事な箇所をEvernoteに転記する
5.さらにその中でも1番すばらしいと思った引用をTwitterに投稿する
この3.アンダーラインを引いた箇所のうち大事と思うものを選ぶと、4.その大事な箇所をEvernoteに転記する、の2つについてはKindleのアンダーラインがめちゃくちゃ便利。アンダーラインを引いた箇所を一覧することができるので、この一覧を見ればこの本で自分が大事だと思った箇所がまとまっている。紙の本だとアンダーラインを引いた中からさらに大事な箇所を選ぶのが大変だし、転記するのも一苦労だけど、Kindleであれば選ぶ作業は捗るし、転記も楽。
ということで、Audiobookだけでなく、Kindleでの読書も進めていきたいと思った2冊の本でした。