読書習慣を取り戻す

このGWは読書習慣を取り戻すことを目標に1週間を過ごした。
 
ここ数年、Audiobookを活用した「聞く」読書はそれなりの数できていたのだが、いわゆる文字通りの「読む」読書ができていなかった。
理由としては、子育てでまとまった時間を取るづらくなったのが一番大きいだろうか。
聞く読書のほうは、ドライブやランニングといった、ついでの時間でできて重宝しているのだが、読むほうはそれだけに集中できる時間が少なくとも30分はほしいところ。
その時間を確保することができずに読むことができていなかった。
 
もちろん聞く読書も悪くないのだが、考えるという行為もあわせてしようと思うと、やはり読むほうの読書がいい。
実際、読書をしながら、仕事のアイデアが思い浮かぶことが多く、このブログのタイトルにもあるように、本を読むということは経営者の大きな仕事だと思っているので、読む読書の時間を増やさねばと思ってきた。
 
そこで今回のGW。ある程度まとまって時間をつくれそうだということで、この時間を使って、読書習慣を取り戻そうと試みた。
とはいえ、いきなり分厚いビジネス書に立ち向かっても挫折する可能性が高いので、まずは読書習慣を取り戻すことを優先し、2つの作戦を考えた。
 
1つは前から気になっていた、いわゆる芸能人本を読むということ。
芸能人が書く本は、非常にわかりやすいく面白い。1冊読み切るにはうってつけなのである。
 
ちなみに今回読んだの以下の本。
経験 この10年くらいのこと

経験 この10年くらいのこと

 

 

 「経験」は、くりぃむしちゅー上田晋也氏のエッセイで、全編エピソードトークを聞いているようで、あっという間に読み終えた。

さすがの話術というか、筆致というか。
息子を寝かしつけながら読んだのだが、寝かけた息子を起こさないよう、笑いをこらえるの必死で、それでも何回か起こしてしまった。

 

幸福論 「しくじり」の哲学

幸福論 「しくじり」の哲学

 
PRIDELESS(プライドレス) 受け入れるが正解

PRIDELESS(プライドレス) 受け入れるが正解

 

 

「幸福論」と「プライドレス」は、昨年末吉本興業を退社した、オリエンタルラジオの二人が半生について書いた本。それぞれがそのときどう思っていたのか、答え合わせをするように読み進めることができて興味深かった。
 
天才はあきらめた (朝日文庫)

天才はあきらめた (朝日文庫)

 

 

「天才はあきらめた」は、南海キャンディーズ山里亮太氏の、こちらも半生を描いた本で、売れるまでの紆余曲折と、売れるということがどういうことなのかがわかり面白かった。
 
ここで挙げた本はどれも編集もしっかりしていて読みやすく、読書習慣を取り戻すという意味では正解であった。
 
 
もう1つの作戦が、Audiobookで聞いた本を読むということ。
最近Audiobookで聞いた本を、もう少し整理して理解したいと思って、Kindleでも買って読んでみた。
Audiobookでだいたい頭に入っているので、読むスピードは速くできるし、きちんと整理したい箇所だけ重点的に読み進めればいいので、効率よく読書できる。
 
これまでは昔読んだ本を、Audiobookで聞くということはよくしていたが、その逆も有効だと感じた。
今後もちょっと難しい学術的な本は、まずAudiobookで聞いて概要を頭に入れた上で、書籍を読むという順番も試してみたい。
 
もちろん2冊分の費用はかかってしまうが、読書には金を惜しまないポリシーなので、ここは気にしない。
 
今回は読んだのは以下の2冊。
「東大作文」は、ブログを書くのに参考になるかなと思い、読んでみた。ここまで整理して書こうとすると書くのが嫌になってしまいそうで、読むだけにとどめることにした。
ただ、受験等での要約や論述、学校のレポートや論文を書く上では非常に有効的な手法ではないかだろうか。
「キャリアショック」はもう20年以上前に書かれた本で、これまでのように会社が用意してくれたキャリアに依存するのは危険で、個人が自律的にキャリアをつくっていくことの重要性を説いているのだが、ようやく多くの人が実感するようなタイミングになってきたなと感じる。
うちの会社のような中小企業であっても、雇用をひたすら守り続けるのか、それとも社員に自律的なキャリアを歩めるような教育を提供すべきなのか、帰路に立っていることを再確認できた。
 
 
と、こんな感じで、結果としては、1週間で6冊読むことができた。
こうやって多くの本を読むことができたのはよかったが、それ以上に短期集中すれば、多くの本を読めることを確認できたのが良かった。
これで読書習慣を取り戻すことができれば言うことはないが、仮にできなくても、何度か同じようなことをやっていけば、そのうちになんとかなるだろう。
焦らずに読書習慣を取り戻していきたい。
 
ということで、本を読むことは楽しいということを再確認できたGWの話でした。