「シナジーを創り出す」とAudiobook

7つの習慣」という本がある。言わずと知れたフランクリーコヴィー氏の名著であるが、私はこの本を社会人になったときに、そのときの上司から渡され読んだのが初めてだった。そのときは「まあそれは正論だけどなんかしっくりこないなあ」と思いながら読んだのだが、その後研修に参加したり何度も読み返したりする中で、また自分が歳を重ねる中で、だんだんと自分に中に染み込んでくるようになってきたように感じている。キレがあるというコクがあるタイプの本である。
 
さて、その中で第6の習慣は「シナジーを創り出す」とある。これは第4の習慣「Win-Winを考える」、第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」が実践できてはじめてできるとあり、対人関係においてどちらかが妥協するのではなく、常にどちらもが幸せになる解を見つけることが大事であるとされている。
 
自分の最近の生活において、これを実践できたのが、妻との関係の中にあった。娘が生まれてから、妻はイライラすることが多かったので、できるだけ1人の時間を取ってもらおうと、早く帰れた日は娘と散歩に出かけたり、休みの日は娘と二人でドライブに出かけたりしていた。一方で、私も仕事が忙しい中、休日も娘と出かけるということで、(それ自体は楽しかったのだが)自分一人の時間がなく、とくに読書の時間が取れないことに不満をもっていた。ここまでであれば、嫁にWinを譲って、私はLoseという、いわゆるLose-Winになってしまっていたのだが、あるきっかけでVoicyやAudiobookという音声メディアの存在に気づき、これを使えば読書の代わりになることに気づくことができた。
自分の中にWin-Winを考えるという枠組みがあったので、こういう気づきを得ることができたのではないかと思っている。
 
ということで、今日も出張から帰ったら、娘とドライブに出かけ、その道中で読書もしようと思っている。
 
と、ここまで書いておいてなんだが、同じ内容のことを以前にも書いている。
このときは、「ザ・ゴール」の制約条件の理論をもとにして、娘とのドライブと読書のことを紹介したのだが、ある1つの事象は複数の考え方というか枠組みでも説明できるのだということだろうし、また名著を根底でつながっているということでもあるだろう。