夏休みが終わるまでにどこまで新規感染者数が減るかがカギかと思っていたが…

新型コロナの新規感染者数、全国各地で増加率は低減されてきており、早いうちにピークを迎えてくれればと思っている。
今回の第7波は子どもへの感染も多くなっているのが特徴だが、増加のタイミングで夏休みに入ったこともあり、とりあえず学校での感染は防ぐことができている。
このまま早い段階でピークアウトしてくれればいいのだが、その後も感染者数は思いどおりには減らないと思っている。
 
第6波のときの推移を振り返ってみると、比較的順調に感染者数が減ってきた東京都でも、急に増加したのに比べて、減り方はなだらかであった。

 
それでも減った地域は良いほうで、グラフが高原状態のような都道府県もけっこうあった。
例えば、広島県なんかはそんな感じ。

 
このように、第6波では減少時のグラフの傾きがなだらか、もしくは横ばいだったのだが、第7波ではその傾向がより顕著に出るのではないだろうか。
なぜなら、第6波のときは遅ればせながら3回目のワクチン接種が進んでいたのに対して、今回の第7波では、今のところ4回目のワクチン接種は高齢者・基礎疾患のある人・医療従事者に限られており、一般の人にまで広がるというアナウンスは出ていないからである。
となると、ピークアウトしても高止まりすると考えるほうが妥当であろう。
 
加えて、9月に入ると夏休みが終わり、学校が再開する。
そうなると、再度子どもたちの間での感染が広がることになるのだが、11歳以下の子どもたちへのワクチン接種を進めるような動きも見られない。
ちなみに、11歳以下のワクチン接種率は、7月25日現在で16.7%。7月4日時点で16.1%だったのでこの1ヶ月弱でほとんど増えていない。
 
夏休みの終わる8月末までにいかに感染者数を抑えることができるかがカギかと思っていたのだが、この様子では減りきらないまま9月からまたリバウンドの公算が高くなってきたように思う。
たとえ、かなり減ったとしても、2学期が始まってしまうと、ワクチン接種率が低い子どもの間で再度感染が流行し、家庭へ広がっていく可能性が高い。
 
4回目のワクチン接種を前提に、9月くらいにはだいぶ新規感染者数も減ってきて、10月~12月くらいは行動制限も医療キャパの逼迫もしない平和な期間が訪れると思っていたが、これも今のところは期待できないし、せめて11歳以下のワクチン接種が進めば、夏休み以降落ち着いた生活が送れそうなのだが、こちらもあまり期待できなそうである。
 
なんてこと考えていると、ちょっと気が滅入ってくるのだが、とはいえやれることは変わりないので、基本的な感染対策を淡々とやっていこうと思った次第である。
 
ということで、夏休みが終わるまでに感染者数が減ることはなさそうだし、減ったとしても結局リバウンドしそうだ、という話でした。