ペットとしての子どものかわいさ

うちの下の息子は現在3歳半で、もうすぐ幼稚園に入園する。
よく3歳ごろが一番かわいいなんて言われたりするが、それは他所の子どもだったり、すでに子育てを終えた人から見たときのことであり、当事者からすると大変でしかない、と思っていた。
しかしながら、よくよく考えると、一周まわってやっぱり3歳くらいが一番かわいいかもしれないと思いなおす今日このごろだったりする。日々、息子と接しているが、このかわいさは今だけなので、今のうちに記憶に焼きつけておこうと思っている。
 
では、なぜ3歳くらいが一番かわいいのか。
ちょっと考えてみたところ、まだ人間になりきっていないからではないか、という結論に至った。
 
生まれてから少しずつコミュニケーションがとれるようになってきているが、3歳くらいまではまだ相互の意思疎通が曖昧であるのに対して、幼稚園に入るくらい年齢になってくると、それなりに人間らしいコミュニケーションができるようになる。
この人間らしいコミュニケーションができるかどうかというのが1つのポイントで、もちろんこれができるようになることで、親としてはいろいろと楽になるのだが、一方で人間らしくなってきてちょっとかわいくない面が多くなってくるのである。
 
逆に1,2歳児と比べると、コミュニケーションはきちんと取れないまでも、こちらが投げかけたことに反応があるのが3歳くらい。コミュニケーションはきちんと取れないが反応はあるといった絶妙な塩梅がかわいさの源泉ではないかと思うわけである。
誤解を恐れずにいえば、ペットのようなかわいさと言ってもいいかもしれない。
 
もちろん1,2歳児もペットのようなものだが、そのペットとしてのかわいさが最高点に達するのが3歳児というわけである。
この先は、口は達者になるばかりで、良くも悪くも人間っぽくなっていく。コミュニケーションもきちんと取れるになるが、その分ペットのようなかわいさはなくなっていく。
 
このペットとしての最高点のかわいさの期間はおそらく思っているよりも短い。気づいたら、かなりきちんとしゃべれるようになって、かわいさは減退していくので、今のこの時間を大事にしたい
 
ということで、3歳くらいまでの幼児はペットのようなかわいさがある、という話でした。