3歳ごろが一番かわいいと言うけれど

うちの下の息子がそろそろ3歳になる。
発話など、他所の子どもに比べると発達が遅く、ようやく少しずつ単語覚えだした今日このごろ。このままちゃんと成長してくれるのか、心配になる日々である。
 
ところで。
よく、3歳ごろが一番かわいいと言われることが多いが、正直なところ「育児の責任のない人から見れば」一番かわいい時期であって、育児の当事者たる親から見れば、イヤイヤ期真っ最中で、ロクにコミュニケーションも取れない3歳児は、たまに会うくらいであれば確かにかわいいかもしれないが、四六時中いっしょにいたら、到底そんな心持ちにはならない、と思ってしまう。
朝、せかせか準備をしているときに、言うことをぜんぜん聞いてくれない子どもに対して、少なからぬ敵意を覚えてしまう自分は、大人としてどうかと思いつつも、そういう気持ちになってしまう自分を抑えることができないでいる。
そんな感じなので、このころが一番かわいいよね、とか言われても、心のなかでは、触れる機会が短いからそう思えるんだ、と思ってしまう自分がいる。
 
でも、である。
最近、一周回って、それでもやっぱりこの時期が一番かわいいのかもしれない、と思うことがよくある。やっぱりこの時期が一番かわいいかも、と。
 
例えば。
寝かしつけをしていて、なかなか寝ないし、寝ても寝相が悪いのであちこち動き回るのだが、その中で私の身体の上で寝ころぶときの愛おしさは何事にも代え難い。
保育園に迎えに行ったときに、「パパー」と駆け寄ってくる姿がたまらなくかわいい。
コミュニケーションがままならないからこそ、自分が言ったことを理解してくれたときは(親バカだけど)成長を実感できる。
 
上の娘が小学2年生になり、生意気盛り。語彙も多くなり、反抗的な態度もよく取ったりする(これはこれでかわいいのだが)。
直に息子もそんな感じになることを考えると、今のこの時期のかわいいをもっと意識して実感しておくべきだと思った次第である。
 
ということで、3歳ごろがやっぱり一番かわいいのかもしれない、という話でした。