子どもの自立度と反抗度の関係性

当たり前のことだが、子どもは日々成長している。
成長というのは、身体の発達もあるし、精神の発達もあるが、それらをまとめて日々自立へと向かっていると言えるだろう。
一方で自立すればするほど、自分できることが増えていき、親からのコントロールを受けずに、自分が好きなようにやっていきたいという欲求も生まれ、反抗することが多くなる。
 
そういった自立度と反抗度という視点で子どもの成長を考えると、子どもは過去から見れば今が一番自立していて、今が一番親に反抗する時期である、と言える。
これを裏返すと、未来から見れば、子どもは今が一番自立していなくて、今が一番親に反抗していない時期である、とも言える。
 
これを親の側から子どもを見ると、今が未来から見て一番自立していない(=未熟である)のに、過去から見て一番親に反抗する、と捉えてしまう。
うちの娘は現在小学1年生だが、口ごたえはするし、言うことは聞かないし、わがまま放題である。一方で、まだまだ甘えん坊で、抱っこしておんぶしてと言ってくるし、はみがきやドライヤーでの乾燥などもまだ私がやることが多い。
とこんな感じで、まだまだ自立できていないのに、反抗だけはしっかりしてくるのである。
客観的に見ればかわいい盛りとも言えるが、現場で直面すると親は子どものことを「かわいくない」と思ってしまうのである。
 
このように捉えてしまうのはある意味仕方のないことだと思うが、ここで親は子どものことを、過去から見ると今が一番自立していて、未来から見れば今が一番反抗しない時期だと見てみてはどうだろうか。
昔のもっと未熟で自立していなかったときを思い出しながら、未来のもっと反抗的な姿を想像するのである。
このように逆の視点で捉えるのは正直難しいと思うが、これができれば、少しは子どもに対する「かわいくない」という感情が抑えられるような気がする。
もちろん現場現場で常にこのように考えるのは難しいと思うが、折に触れて思い出してこんな風に子どものことを捉えることができたら、親としては少しは気持ちを安定させることができるのではないだろうかと思った次第である。
 
ということで、いつになっても子どもはかわしいし、にくたらしい、という話でした。