年末感の喪失

今年も気づけばあと1週間。なのだが、まったく年末感のない毎日を送っている。
学生のころまでは、よくK-1見ながら、友だちの家で鍋をやるなんてことがあって、今年もそろそろ終わりだななんて思っていたのだが、社会人になってからはそういったちょっとしたイベントもなくなり、年末を感じることがなくなってきた。
テレビを見たり、街に買い物に出かける時間も減ってきて、そういった季節を感じる機会が少なくなってきているというのが、年末を感じることができない原因だろうかと思っていたのだが、他にももっと大きなイベントがなくなったことが年末感の喪失に拍車をかけていることに気がついた。
 
それは冬休みと帰省がないこと。
 
社会人になると、冬休みがない。
小学校から大学まではあったこのちょっとした休みが、年末感を演出していたのかもしれない。
社会人だと、せいぜい12月28日くらいからの休み。うちの会社は29日まで出勤で、休みは30日からである。年によっては年末年始の休暇が長いときもあるが、学生に比べるとかなり短い。
となると、年末ギリギリまで日常が続くので、休みに入ってからは年末感を感じる間もなく、気づいたら年越しを迎えてしまう。
 
加えて、私の場合は、帰省がなくなったことが大きいことに、今さら気がついた。
学生のころや社会人になってからの数年は東京にいたので、だいたい盆と正月は帰省していた。
新幹線の自由席に並んで、座れなかったり座れたりしながら地元に帰る。このイベントが年末感を演出していたことに気づいた。
さらに地元に戻ってからは、実家はすぐそこにあるので、わざわざ年末に帰ったりしない。すると、紅白歌合戦などの大晦日の定番番組を見ることもなくなる。
年末年始という1週間から10日くらいの年末感も、大晦日から元旦の年越し感も、ほとんど感じないまま時が過ぎ去っていくのである。
 
今後冬休みも帰省も(おそらく)ないだろうから、失われた年末感を取り返すことはないのだろうと思う。
ただ、年末実家に帰ることくらいはできそうなので、たまにはやってみてもいいかもしれないと思った次第である。
 
ということで、今年は久しぶりに実家で年を越してみようかなと思った、という話でした。

 

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