リフレームの重要性-「ビジネス会食 完全攻略マニュアル」を読んで

4月も5冊の本を読んだ(聞いた)が、そのうちの1冊「ビジネス会食 完全攻略マニュアル」が示唆深かった。

 

 
同書は、某大手広告代理店出身の著者がまとめた、ビジネス会食を行う際の準備、当日の運営、そして後日の御礼の対応までを丁寧にまとめているマニュアル本。
マニュアル本と書いた(タイトルにもマニュアルとある)が、ビジネスマンにとって重要な視点というか隠されていると感じたので、ここでまとめておきたい。
 
それはリフレームの重要性。
リフレームとは、物事を新たな視点や枠組みで再解釈することだが、その重要性を説くことが同書の隠れテーマだと思う。
ビジネス会食といえば、そのセッティングは若手がやる雑用で、めんどうくさいことで、だからこそできれば避けたい仕事の代名詞のようなものではないかと思う。そのめんどうくさい業務を、ビジネスを推進する千載一遇のチャンスと捉え直し、その目的のための準備・運用・会食後の対応を、同書では再設計し、提案している。
同書の内容は、正直なところ、ここまでやるか、というくらい徹底していて、時代に合わない部分もあると思うのだが、めんどうくさい業務から大事な仕事と再定義している時点で「勝ち」だなと感じたわけである。
 
加えて、もう1つこの本から学べることとすれば、準備の重要性。
ビジネス会食を千載一遇のチャンスと捉えているからこそ、会食の目的を確認し、その目的に合うような準備をすべきと説いている。
目的にあった準備をするということ、簡単なようできちんとやるのは難しい。結局、仕事のできる人というのは、しっかり準備ができている人、という面白くもない結論に行き着くことを、この本を読んで改めて思った。
 
私自身が、部下にこの本のとおりやってほしいとは思わないのだが、このリフレームするという考え方は理解してほしいし、事前の準備も納得いくところまではやってほしいとは思う。
昨今、ビジネスにおける核心部分を部下や後輩に伝えるのが難しいと言われるが、本書はそんな本質をおしえてくれる良書だと感じた。
 
ということで、「ビジネス会食 完全攻略マニュアル」を読んで、リフレームと準備の重要性を感じた、という話でした。