ランチバイキング値上げ失敗後の迷走

ちょっと前にこのブログで、近くの宿泊施設でやっているランチバイキングで物価高騰による値上げをした結果、客数が激減した、ということを書いた。
それまでは、行列ができるくらいの混みようだったのが、値上げ後はぱっと見ただけで客数が半減しており、経営的にはだいぶ苦しいのではないかと思っていた。
このときの値上げが、だいたい300円くらい。率にして20%程度の上げ幅だったのだが、ここまで客数が落ちるとは、客もなかなかシビアだなと思っていた。
 
私はそのランチバイキングを気に入っていたので、空いてていいなと思う反面、あまりに客が少ないとなくなってしまうのでは懸念していたのだが、案の定それが現実になってしまった。
この10月中旬に、ランチバイキングは取りやめとなり、定食での提供となったというニュースを、地元の新聞で知ることとなった。
9月末に1度このランチバイキングには行っていたのだが、そのときはそんなアナウンスはなかったので、随分急に決まった印象を受けた。
 
勝手に推察するに、客数減に対して、ランチバイキングではコストが固定費的にかさむので、定食にすることでコストを変動費化させたいということで、変更が決定されたものと思われる。
だが、おそらくこの変更はうまくいかないと思う。
 
メニューを見ると、1,000円ちょっとのものもあるが、メインどころは2,000~3000円台。そもそもお高めだし、メニュー数も限られているので、リピートすることはなさそう。
バイキングであれば、自分で選べるため、結果として毎回同じようなメニューになったとしても、違うものを選んでいると錯覚することができるが、定食だとそうはいかない。
結果、コスト削減になったとしても、さらに客数が減ると予想する。
 
もしかすると、施設側としては、ランチでの利益はもう期待しておらず、宿泊客に提供するディナーと食材を共用できればいいのかもしれない。どちらにしろ人件費はかかるのだから、少しでも粗利が稼げればそれで良しと考えている可能性はある。
ただ、仮にそうだとしても、迷走感は否めないといったところか。
 
まだ定食になってからは行っていないので、今度行って様子を見てきたいと思う。
 
ということで、値上げに失敗するとジリ貧になる、という話でした。

 

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