有明ガーデンに見る、商業施設の成功条件

先週は東京に出張に出ていたのだが、その際ヴィラフォンテーヌグランド東京有明に宿泊した。
昨日の記事でも書いたように、東京のホテルは高騰しており、このホテルもご多分に漏れずコロナ時に比べるとだいぶ高かったのだが、それでもその値上げ率がそこまでではなかったので、今回はここを選択。
そこそこのグレードのホテルなので、コロナ後はもう泊まることはないかもと思っていたが、他がもっと値上げしていたので、泊まることにした。
 
で、このホテルは商業施設の有明ガーデンや温浴施設の泉天空の湯が隣接している。
泉天空の湯は、このホテルに泊まるときはいつも利用しているのだが、今回は有明ガーデンの話。
 
今回の出張でも泉天空の湯を利用しようと、20時ごろ施設に向かうと、その日はちょうどメンテナンス日ということで21時からでないと開店しないとのこと。
風呂やサウナに入って、それから泉天空の湯内の施設で夕食をとろうかと思っていたのだが、それができないということで、仕方なく有明ガーデンの飲食店に向かうことにした。
いくつか食事ができる店舗があって、そこで夕食を済ませたのだが、まだ21時にならないので、有明ガーデン内をぶらぶらすることにしたのだが、そこで見た光景が異様であった。
 
飲食店舗があるフロアは普通なのだが、それ以外のフロアに行くと暗いのである。
21時に閉店ということで、客はほとんどいないのだが、それに合わせて照明が間引かれている。
書店の丸善に立ち寄ると、奥が暗くてもう閉店したような雰囲気。おそるおそる入ってみると、まだ開いているのだが、なんだか早く帰れと言われているような気分になった。
 
また以前はあったスポーツオーソリティに行ってみると閉店している模様。こちらの閉店は今日はもう閉まったの閉店ではなく、撤退の意味での閉店。
フロアマップを確認してみると、ところどころ店舗名の上にシールが貼ってあり、撤退した店舗が多く、さらに次がまだ入っていない様子だった。
 
そうこうしているうちに21時になったので、泉天空の湯に行ってみると、こちらは大盛況。みんな待ってたかように客がどんどん入っていた。
メンテナンス日に当たったのは不運だったが、いつも混んでいるサウナが空いているならいいかと思っていたが、サウナもいつも以上に混んでいた。
 
そんな光景を見て、もうホテルと温浴施設だけにしてしまえばいいのではないかと、半ば本気で思ってしまった。
ホテルは昨今のインバウンド復活で満室に近いみたいだし、温浴施設は上述のとおりの盛況。それに対して、商業施設は閑古鳥に近い。
 
有明ガーデンについては立地の問題もあるだろうが、このご時世、そこで1日過ごせるくらいの店舗数があるか、そこにしかないものがあるかのどちらかがないと、東京とはいえ(東京だから?)厳しいのだろうなと感じた次第。
比較的近くに豊洲ららぽーとがあるが、こちらは店舗数で圧倒しており、やるならこのくらいやらないのダメなのかと思ってしまった。
 
こんな感じで素人目にも心配してしまう有明ガーデン。今後、宿泊価格はもっと高くなるだろうから、隣のヴィラフォンテーヌグランド東京有明にどれだけ泊まれるかはわからないが、機会があればどうなっているのかまた観察してみたいと思う。
 
ということで、有明ガーデンがかなりさびしい感じだった、という話でした。

 

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