小学生混浴問題

先日、小学2年生の娘と2歳半の息子を連れて、ちょっと遠くまで遊びに出かけ、帰りは風呂と夕食を済ませて帰ろうと、その近くの温浴施設へと向かった。
 
この温浴施設、スマホのアプリの記録を見ると、前回訪れたのが4年前。息子はまだ生まれておらず、娘と二人で来たようであった。
GW真っ最中ということもあり、店内はかなりの混雑。どうにか入浴券を購入して、フロントに出すと、小学生は混浴は禁止と言われてしまったでの、仕方なく返金してもらい、違う温浴施設に向かうことにした。
娘はまだ幼稚園だと言い張るわけにもいかないので仕方ないのだが、ちょっともやもやした気分になってしまった。
 
今回私がモヤモヤして理由を整理してみると、2つあるかと思う。
 
1つはこの温浴施設のある県では、子どもの混浴について条例で年限を切っていないこと。条例ではとくに何歳以降はダメというルールにはなっていないのだが、この施設独自で年齢で線を切っているわけである。
もちろん店舗でルールを設けることはまったく悪くないのだが、一方で、条例では問題ないのだから、それに従えばいいのにとも思ってしまう。
 
もう1つは、今回のケースでは(おそらく)誰も嫌な思いはしないのに、入れてもらえないことへの違和感。
うちの娘ももう2年生ということで、徐々に男風呂が恥ずかしくなってくる年齢ではあるのだが、やはり一人で女風呂に入るのはまだこわいとのこと。
小学生の女の子が入っていることで嫌だと思う人は(おそらく)いないと思うし、本人や親が良しとするのであれば問題ないのではないかと思ってみたりする。
 
この小学生の混浴の件、いろいろな意見があるのはわかる。大人の男性、大人の女性の視点、男の子・女の子の子どもの視点、さらには子どもの親の視点と、視点ごとに意見も違ってくる。
とくに多い意見は、今回のわれわれのケースとは逆で、小学生の男の子が女風呂に入ることへの抵抗感があるというものではないだろうか。大人の女性の視点から、小学校低学年とはいえ、男がいることが嫌だという意見である。
だったら、小学生の男の子の女風呂を禁止にすればいいのだが、逆の女の子が男風呂に入ることを禁止しないと平等ではないだろうということで、一律で年限を切っている自治体や温浴施設が多いのではないかと考えられる。
 
まあ、わからんでもないが、例えばシングルマザーで子どもが小学生の男の子という場合、いっしょに温泉や銭湯には行けないということになる。
男の子がいることで嫌だと思う女性の意見を尊重すべきか、いっしょに風呂くらい入らせてほしいというシングルマザーの意見を尊重すべきか、そんな対立構造がもしあるとするならば、私は後者の意見を尊重すべきだと考える。
 
とはいえ、いつまでも混浴OKというわけにはいかないので、どこかの年齢で線引きしないといけないわけだが、私の意見としては、小学3年生もしくは10歳程度で区切るのが妥当ではないかと考える。
まずは男の子であれ、女の子であれ、本人が嫌がれば無理強いすべきではないということが前提で、一人で温泉や銭湯に入れる年齢がこのくらいからだと考えるからである。
一人で入るのが不安な年齢までは、混浴も認めてほしいなと思うのだが、どうだろうか。
 
まあ、いずれにせよ、娘といっしょに温泉に入れるのも、長くて2年弱くらいだろうか。それよりも早く娘が嫌がるようになる可能性もあるので、いっしょに入れるを時間を大切にしたいなと思った次第である。
 
ということで、いろいろな視点で意見がある問題はまとめるのが難しい、という話でした。