まだまだ値上げは難しい

とある宿泊施設のランチバイキングの話。
そこは宿泊だけではなく、日帰り温泉もあって、昼はランチバイキングもあるので、ちょっと離れた場所にあるのだが、私もたまに家族や一人で利用している。
 
ランチバイキングは料理もなかなかで、デザートも充実していいのだが、その分混むのが難点。
昼の12時過ぎてから行くと行列ができており、30分から下手すると1時間くらい待つことになる。私は早めに行くか、少し遅くなったときは先に風呂に入ってそれから13時過ぎに行くようにしていた。
 
そんなランチバイキング、この5月に値上げが行われた。
昨今、値上げブームと言っていいくらい、どの業界でも値上げは当たり前。材料高の影響で徐々にB2Cの分野でも値上げが行われ、1年前に比べると物価はかなり上がったものと思われる。
この宿泊施設でも、仕入れ値がかなり上がったことで、値上げを断行したものと思われる。
価格は大人の料金が約1,700円から約2,000円へと、300円の値上げ。
個人的には、この物価高で、この程度の値上げはやむなしかと思ってはいたのだが、それでも2,000円を超えるとちょっと高いなとも思っていた。
 
そうこうしているうちに、数ヶ月経ったのだが、最近2回ほどこのランチバイキングに行く機会があった。
5月に値上げが行われてから行っておらず、値上げ自体も忘れていたのだが、値上げ後はじめて行ったときは12時過ぎに行ったのにも関わらず、待ち時間なしで入ることができた。
さらに先日も行ったのだが、12時半過ぎに行って、こちらもすぐに入ることができ、しかもまわりを見ると席は5~6組しか埋まっておらず、閑古鳥が鳴いていた。
 
あれだけ人気だったランチバイキングがこんなに少ないとは。と、ちょっと驚いてしまった。値上げ後はじめて行ったときはたまたまかなと思ったのだが、2回目でこれは値上げの影響だと確信した。
個人的には空いてていいなと思ったりもしたが、正直経営的な心配をしてしまくらいの客数減で、潰れてしまっては元も子もないなと思い直したりした。
 
ここ1~2年の相次ぐ値上げで、日本人の値上げ許容度は上がったと思っていたが、とくに地方ではまだまだその壁は大きいのだと実感した次第である。
 
ということで、まだまだ値上げには抵抗が大きいという話でした。