今年の夏の東京は、本当に観測史上最高の暑さだったのか

昨日のこのブログの記事で、私の住んでいる地域(西日本)の8月は確かに暑かったが、これまで同様の暑さの年もあった、ということを書いた。
 
ところで、たまにテレビを見ると、今年の東京は観測史上最高の暑さだった、といったトーンの報道が多い。
ただ、これもそこまで大げさなものではない可能性もあるなと思って、ちょっと調べてみることにした。
 
東京の8月の気温などは以下のとおり(ソースは気象庁データ)。
最高気温平均:34.3℃
最低気温平均:26.1℃
真夏日日数:31日
猛暑日日数:9日
熱帯夜日数:29日
 
ここ数年の同様のデータと比べると、ほぼすべての数値において、ここ数年と比べても最高の暑さだった(猛暑日の日数は、2019年が10日、2020年が11日だった)。
たしかに今年は暑かったのだなと感じたが、あわせて7月のデータも見てみると、今年の特徴がよくわかった。
 
東京の7月
最高気温平均:33.9℃
最低気温平均:24.7℃
真夏日日数:30日
猛暑日日数:12日
熱帯夜日数:17日
 
数字を確認すると、今年の東京の7月は、8月とほぼ同等の暑さで、猛暑日の日数に至っては8月よりも多かった。
7月の気温は、ここ数年と比べてもかなり暑かったとはっきり言えるレベルで、要するに過去最高レベルの暑さが7月か2ヶ月(以上)続いていたと言える。
思えば、7月の中旬に東京に行ったとき、その暑さにびっくりしたのだが、その感覚どおりだったというわけである。
 
こんな感じで、暑さの程度、その継続期間の両方で、観測史上最高レベルであったと確認することができた。
9月は今のところ猛暑日こそ0日だが、30℃以上の日が続いており、まだまだ暑さ継続といったところか。いつまでこの暑さが続くかわからないが、注意いただきたいところである。
 
ということで、今年の東京の暑さは観測史上最高の暑さと言って過言ではない、という話でした。

 

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