今年の8月の気温を振り返る

今年の夏は暑かった。
このブログの記事でもいつも書いているが、私の記憶では2018年がかなりの猛暑で、この年の夏をきっかけに日本の猛暑レベルは一段を上がったと思っている。
この年は、スポーツドリンクが量販店からなくなり、空調服やアイスベストといったグッズが品切れを起こしたのを覚えている。
そこからは毎年猛暑と言われるような暑さが、ここ数年続いている。
 
そして、2023年夏。
今年はさらにその猛暑のレベルが一段上がった感じで、私のまわりでも熱中症のニュースがかなり入ってきた。昼間の陽射しは痛いほどで、ここ数年にはない酷暑だったと思う。
 
そんな2023年の夏の暑さ。9月になってもまだ継続中ではあるが、8月の気温を整理して、今年の夏がどのくらい暑かったのかを検証しておきたいと思う。
 
私が住んでいる地域の今年の8月の気温は以下のとおり。
最高気温平均:33.4℃
最低気温平均:25.3℃
真夏日日数:27日
猛暑日日数:7日
熱帯夜日数:20日
 
かなり暑かった印象なのだが、思ったより猛暑日が少ない印象。まあ、これは気象庁公式の気温は日陰で計測されるので、こんなものだろうか。実際の日なたの気温は多くの日で35℃を超えていたように思う。
熱帯夜の日数も、ほぼ毎日暑くて寝苦しかったので、3分の1は最低気温が25℃以下だったのは意外である。
 
ただ、今年のデータだけを見ても比較ができないので、私が猛暑レベルが一段上がったと思っている2018年以降の各年と比較してみたいと思う。
 
最高気温平均
2018年:33.7℃
2019年:31.5℃
2020年:33.6℃
2021年:30.5℃
2022年:32.7℃
2023年:33.4℃
 
最低気温平均
2018年:25.0℃
2019年:24.3℃
2020年:25.1℃
2021年:23.9℃
2022年:25.1℃
2023年:25.3℃
 
真夏日日数
2018年:31日
2019年:20日
2020年:31日
2021年:18日
2022年:29日
2023年:27日
 
猛暑日日数
2018年:7日
2019年:3日
2020年:8日
2021年:2日
2022年:0日
2023年:7日
 
熱帯夜日数
2018年:22日
2019年:13日
2020年:18日
2021年:6日
2022年:19日
2023年:20日
 
改めて、ここ数年と比較してデータを見て、ハッとした。
たしかに今年の夏は暑かったとわかるが、去年までの5年と比べて、飛び抜けて暑いわけではなかった。
最高気温平均は、2018年とほぼ同じ。最低気温平均はこの中では1番高いが、それでも2018、20、22年と同程度。猛暑日日数も多かったが、こちらも2018年や20年と同じくらい。熱帯夜日数も同様で、飛び抜けて多いわけではない。
 
では、どうして、今年は猛暑レベルが一段上がったと思うくらい暑いと感じたのだろうか。それはおそらく、昨年や一昨年前との比較でそう感じたのではないかと思われる。
 
ここ数年、毎年猛暑だと思っているが、こうやってデータを見ると、年によってけっこう差がある。
一昨年の2021年は、ここ数年で見れば、明らかに(あくまで比較の上では)涼しい年だったことがわかる。
また、昨年2022年は、そこそこ暑かったが、データ上では猛暑日は0。となると、そこまでめちゃくちゃ暑い日は比較的少なく、それと比べると今年の暑さは酷いと感じたのかもしれない。
 
要するに、今年の夏の暑さは酷かったのだが、それはここ2年の暑さと比べての話で、2018年や20年と比べるとほぼ同レベルだったというわけである。
私のイメージでは2018年で暑さレベルが上がって、その後は横ばいで来ていたところに、今年の夏の暑さが来たので、さらに一段上がったと思っていたわけだが、2018年以降もバラつきがあっただけなのである。
 
こうやってデータを確認してみて、改めてイメージだけで判断してはいけないと思った次第。
 
ということで、今年の8月はたしかに暑かったのだが、それでもここ数年にあったレベルだったことに気づいた、という話でした。