ワンオペ花火大会(後編)

(前からの続き)
花火大会の会場について、露天で何か食べようと歩き回ったのだが、あまりの混みようにほとんど何もできず、出発した駅近くまで戻ってきた。
その近くにあるホテルが路面で売っていたビールとジュースを買って、子どもたちと乾杯。コンビニで娘がおいしそうというのでしぶしぶ買ったお菓子に助けられ、これとビールで打ち上げを待つことにした。
この日も暑かったが、さすがに夜になるとその暑さも少しは和らぎ、ホテルの植え込みのところに座って、お菓子をつまみにビールを飲んでいたら、ようやく花火も開始。
会場から少し離れているとはいえ、胸にずしんとくる音量で、打ち上げ花火の醍醐味を感じることができた。娘は胸が痛いと訴え、息子もこわいこわいと言っていたが、それほど臨場感のある花火だったということだろう。
私も、ビールをおかわりして、ほんの束の間ではあったが、それまでの大変さを忘れて花火を楽しむことができた。
 
よくよく考えたら、何もわざわざ高くてそれほどおいしいわけでもない露天の出店の料理を食べる必要もないわけで、はじめから何か食べ物を買ってきて、この場所で待機していればよかったと気づくわけだが、それも後の祭り。また来年も来る機会があったら、忘れないようにしたいと思う。
 
帰りはあまりゆっくりしていると電車に乗れない可能性もあると思って、早めに切り上げ駅に向かったが、みんな同じことを考えているようで、この時点でかなりの混みよう。さすがにベビーカーに息子を乗せたまま電車に乗ることはできなそうだったので、ベビーカーはたたんで乗り込んだ。当然座ることができるわけもなかったが、途中親切な家族が娘と息子に席を譲ってもらい、無事地元まで戻ってくることができた。
 
帰ってから、4年前の写真を見てみたが、やはりここまで混んでおらず、人出の多さはぜんぜん違っていた。
当時は会場となる海岸まで行っており、そこそこ近くで花火を見て帰った模様。帰りの電車も余裕で座って帰っていたようで、先週の地元の夏祭りと同じで、コロナで開催されなかった期間の鬱憤を晴らすかのように、人が出てきていると感じた次第である。
 
そんなこんなで、最初は来たことを後悔したのだが、子どもたちも楽しんでいたようだし、私自身もビールを飲みながらの花火が思いの外良かったので、これに懲りずまた来たいと思う。
 
ということで、来年来るときはこのブログを忘れずに読み返してから来ようと思った、という話でした。