先日、福岡に出張する機会があり、ついでにお気に入りのキャナルシティ博多に寄ってきた。
開業以来、事あるごとに訪れているのだが、いつ行っても古くならないというか、独自の世界観で飽きることがない。
今回もスタバで少し仕事して、噴水ショーを見て、ラーメン食べてと、1時間ちょっとの滞在であったが、なんとも言えない満足感を得て後にした。
このキャナルシティ博多、全国チェーンの有名店もあるにはあるのだが、これらの店舗を目当てに行くことはない。
ちょっと迷路のようなつくりこまれた建物と、いつ行ってもなにかしら企画をやっていてお祭りのような雰囲気と、コンテンツで集客するのではなく、世界観で集客しているように感じるのである。
似たような話、どっかで聞いたことがあるなと思ったら、西野亮廣氏が言及していた。
この記事では、商品集客と店集客という概念の違いを説明している。
要約すると、集客するための装置が、商品にあるのか、店自体にあるのか、その違いを認識しておいたほうがよく、商品集客は立ち上げが早い代わりに持続力が乏しく、店集客はその逆で立ち上げが難しいかわりに一度軌道に乗ると持続力がある、としている。
西野氏の記事にもあるように、これはどちらが良くて、片方が悪いという話ではなく、そういった違いがあるということである。
私の地元でもイオン系列のモールがあり、オープン当初は駐車場に停められないくらいごった返していたが、ここに来て明らかに集客力に陰りが見えてきている。
店舗の目新しさでの集客には賞味期限があるのがよくわかる。
一方でキャナルシティは空間の世界観で集客をしているので、飽きがない。耐用年数の長さを実感する。
推測でしかないが、おそらく開店当初から明確に全国チェーンの有名な店舗の集客に頼ることなく、独自の世界観と企画力で集客しようと意図していたと思われる。
その地道な活動が、開業25年を越えても、未だに独自のポジションを維持しづつける秘訣なんだろうなと思ったりしている。
繰り返しになるが、これはどちらが良くて、どちらかが悪いという話ではない。
ただ、耐用年数の違いがあることは、理解をしておくといいかもしれない。久しぶりにキャナルシティに来て、そんなことを思った次第。
ということで、今後のキャナルシティも楽しみにである、という話でした。