キャナルシティの噴水ショー

先日、福岡に出張にいった翌日の土曜日、ちょっと時間があったのでキャナルシティ博多に寄ってきた。
キャナルシティは1996年開業なので、もう25年が経つが、他にはない世界観があって、唯一無二の施設だと思っている。
 
そのキャナルシティ博多で、毎時0分に行われている噴水ショーがあるのだが、私はこれが大好きである。
キャナルシティの中央にある運河(プール)で、音楽に合わせて噴水が出て、あたかもショーをしているような演出がなされるのである。
 
5分程度のショーなのだが、いつ見ても癒やされる。
私は毎日11時から行われる「威風堂々」の音楽にあわせてショーが好きで、このためだけに福岡に行ってもいいと思うくらいである。
 
今回は一人で、比較的時間もあったので、この11時にあわせてスタバのコーヒーをもって、近くのベンチに陣取った。
気候的にもちょうどよく、ベンチの近くに植えられている木々を見ながら待機。
ほどなくして、噴水ショーが始まり、ゆっくりと5分間のショーを堪能することができた。
近くでは家族連れもいて、子どもたちは興奮しきり。そんな姿も見ながら癒やされたわけである。
 
さて、この噴水ショー。見ていて、何かに似ているなと思った。
考えてみた結果、キャンプでぼーっと焚き火を眺めたり、サウナで外気浴したり、水族館で魚を見ているときの感覚に近いということがわかった。
 
これらに共通することは「感覚の世界」に入れること。
思考のスイッチが切れて、余計なことを考えずに、今この瞬間に気持ちがフォーカスされる状態に入ることができるのである。
 
木々などの緑が多く、そこに水と音楽で織りなすショーということで、自然と「感覚の世界」に浸れるのだと気づいたわけである。
私はこの思考のスイッチを切る時間は非常に貴重だと思っているのだが、この噴水ショーでもそういった感覚になれるということに気づいて、なぜこのショーに惹かれるのかが理解できた。
 
そう考えると、このキャナルシティはその名のとおり施設の中央に運河があり、そのまわりを多くの木々で埋め尽くされている。
建物の形状も曲線が多くて、今どこにいるのかわからなくなることがよくある。
おそらく意図的にそういった構造にしているのだが、施設全体も「感覚の世界」に入れるようなつくりになっているのかもしれない。
それが、他の商業施設を一線を画しており、開業から25年経っても人々を惹きつけているのかもしれないなと、思った次第である。
 
ということで、キャナルシティの噴水ショーは感覚の世界に入ることできる、という話でした。