モバイルオーダーの本質はレジの代替

うちのは子どもがまだ小さいということもあり、マクドナルドによく行く。
娘はハッピーセットと言えば喜び、必ず行きたいとなるし、息子はナゲットとポテトであれば食べてくれるということもあり、(それでいいのかどうかは別にして)定期的に利用している。
 
最近のマクドナルド、休日の昼ごろは駐車場はいっぱいだし、ドライブスルーは長蛇の列。
私が学生時代とは違い、それなりにというか、価格もけっこう高く、なんでここまでしてマクドナルドに行く人が多いのだろうといつも疑問に思うのだが、うちと同じように結果としていろいろと楽なのだろう。
 
さて、そんなマクドナルドで、先日はじめてモバイルオーダーなるものを利用してみた。
前から存在は知っていたのだが、ようやく重い腰を上げて使ってみることにした。
 
使い方は至って簡単。
アプリを開いて、受け取るお店を選び、メニューからほしいものを選択する。
そこで注文かと思いきや、ここでは注文は確定せず、お店についてから確定ボタンを押して、ここで決済が完了。あとはお店で受け取るだけ。
店内に入ると、レジ前には長蛇の列ができていたが、そこに並ぶ必要はなく、受け取り用のカウンター前にあるモニターに自分の番号が記されており、しばらくできあがるまで待機することになる。
レジで並ばなくていいので、ディズニーランドのファストパスのような感覚である。
 
このモバイルオーダー、お店(の駐車場)についてから確定ボタンを押すので、店に入ったらすぐに品物を受け取ることができるわけではない。そこで少し待って品物を受け取ることになるのだが、これは予約システムではなくて、レジの代替なのだということに気づいた。
 
どういうことか。
これまでであれば、店に入って、レジの前に並んで、そこで注文してお金を払って品物を受け取る。
それに対して、モバイルオーダーでは店に入る前に外で注文をして決済をしている。
 
ただそれだけの違いなのだが、これによって「レジ」という、おそらくマクドナルドのオペレーションにとってボトルネックとなっている箇所を解消させることが目的だと思われる。
 
そう考えると合点のいくことがある。
最近、マクドナルドに行くと、だいたいレジが1つしか開いていない。けっこう混んでいて、レジ前に列ができているのに、1つのレジでしか対応していないのである。
複数のレジで対応すればいいのにと、いつも不思議だなと思っていたのだが、今回はじめてモバイルオーダーを使ってみて、その謎が解けた。
 
マクドナルドとしては、レジはモバイルオーダーに代替したいのである。
客側がモバイルオーダーで注文してくれれば、ボトルネックの解消にはなるし、すべてモバイルオーダー経由になれば、レジ打ちという仕事さえなくしてしまえるわけである。
だから、レジに並ぶという不便とかけさせて、モバイルオーダーに移行させようとしている企んでいると思う。真意を確認することはできないが、まず間違いないと思う。
 
このあたりのオペレーション効率の追求はさすがといった感じ。
常にボトルネックはどこかを見極め、そのボトルネックを有効活用し、さらにはそのボトルネックを解消させるための改善を繰り返す、そんなマクドナルドの姿勢を見習いたいと思った次第である。
 
ということで、モバイルオーダーの本質はレジというボトルネック解消のための改善である、という話でした。