コロナでマスクをつけるべきかどうかの原則論

昨日のこのブログで、今後コロナ対策でマスクをつけるかどうかは、各自で考えればいいのだが、これがなかなか難しいということを書いた。
これまで、政府もマスコミも教育関係者も、マスクをつけろとしか言ってこなかったので、いきなり自分で考えろと言われても困る人が多いと感じている。
 
そこで、今さらではあるが、どういったときにマスクをつけるべきで、どういったときは外していても問題ないか、その原則論をまとめておきたいと思う。
 
まず大原則。
1.自分が感染している
2.そして自分の飛沫が外に飛び出して他の誰かが吸う
この2つの条件を満たさない限り、他の人には感染しない。
 
新型コロナウイルスの感染ルートは「飛沫感染」がほとんどである。もちろん接触感染もありうるが、咳をゲホゲホするなど症状が出ている感染者がいない限りは、ほとんど気にしなくていいだろう。
で、飛沫感染が主な感染ルートであるということは、口から飛沫が出ない限りは、感染することはほぼないということ。
口から飛沫が出る場面とは、咳とかくしゃみとかいわゆる風邪の症状がなければ、話をしているときになる。裏を返せば話していなければ飛沫は出てこない。呼気からもウイルスが出てくる可能性はなくもないかもしれないが(このへんはよくわからない)、会話時に比べれば格段に少ないはずで、気にする必要はないと考える。
 
一方で、新型コロナウイルスは症状がなくても、感染させる可能性がある
新型コロナがこわいというか難しい理由がこれで、インフルエンザに比べて、潜伏期間が長く、さらにはその期間にも他の人に感染させる可能性が高いということがある。自分は大丈夫と思っているのに、知らないうちに他の人に感染させてしまう可能性があるわけである。
自分が感染していなければ、他の人に感染させることは(ほぼ)ないわけだが、自分が感染しているかどうかわからない。例えば、会食の翌日以降などは、自分が今感染している可能性があるかもしれないと思って、行動したほうがいいかもしれない。
 
そして、大原則3のマスクの効果について。
3.マスクはウイルスを防御するためではなく、ウイルスがいる飛沫を外に出さないようにするためのものである
マスクは、ウイルスといった極微細なものに対して、マスクの防御効果は薄いことはきちんと認識しておく必要がある。
 
以上、3つの原則を理解した上で、あとは場面場面で一人ひとりが判断すればいいと思うが、行動レベルでのガイドを出すのであれば、自分が感染している可能性が高いと思われるとき、そして(近くで比較的長い時間)会話をするときにマスクをつける、である。
 
体調が悪いなと思うときや、会食などで感染の可能性があると思われるときはマスクをする。
とくに室内などで、比較的長い時間会話をするときはマスクをする。
といったところか。
 
依然として問題なのは、食事のときだが、食べるという行為と会話という行為が同時に行われるため、マスクをつけるわけにいかないので、あまり悩む必要もない。基本的には、体調に問題なければ、外しておいて問題はないだろう。
ただ、繰り返しになるが、会食の翌日以降数日は、もしかして自分が感染している可能性があるかもしれないと思って、マスクをしておいてもいいかもしれない。
 
こんな感じで、マスクをつけるべきかどうかについてまとめてみたが、いかがだろうか。
 
ということで、マスクをつけるかどうかは、原則を理解した上で、各自が判断するしかない、という話でした。