企業によってコロナへの感度に差が出てきた

年が変わったあたりから、コロナの新規感染者数が爆発的に増えて来ており、第6波が押し寄せているという感じである。
現時点ではまだ増加傾向でこれがどのくらい続くかはわからないが、オミクロンは世代期間(1次感染から2次感染までの期間)が短いと言われており、感染が急増しているが、ピークを越えれば減るときも速いので、2月いっぱいくらいでいったん収束するのかなと思ったりしているが、どうなるだろうか。
その後については、3回目のワクチン接種や治療薬の開発で、もう第7波は来ないのではないかという予想もあったりするが、こちらもどうなるかわからない。
 
そんな新規感染者数急増の中、企業のコロナに対する感度については、これまでと同様にしっかり対策する企業と、あまり気にしない企業とで、差が出てきたと感じている。
 
前者は、これまで同様、コロナの波が来たら、ブレーキをしっかりとかけ、感染対策はしっかりやるタイプの企業。
とくに工場を運営しているような会社は、工場内で感染が起こると、感染者だけでなく濃厚接触者含め出社できず、操業に影響を与えてしまうため厳しい対策をとる。
また企業の規模が大きくなればその傾向も強くなるし、同じ企業でもトップではなく上級管理職は保守的な傾向が強いように感じる。
会食の禁止は当然として、在宅勤務がスタンダードで、出張も原則禁止、その会社を訪問するのもダメという感じになる。
 
後者は、コロナは風邪に近いという感覚で、ブレーキをあまりかけないタイプの会社。オーナー企業系ではこういった会社が多いように感じる。
会社に出社するのが基本で、出張も訪問もOK、中にはこのタイミングであっても会食可というところもあったりする。
オミクロンは弱毒化しているという認識で、対応しているように見受けられる。
 
これまではほとんどが前者のような対応をしていたが、最近は後者のような考え方の会社も多くなってきた。ここに来てコロナへの感度に差が出てきた印象がある。
 
そういった状況を見ていて思うのは、どちらも極端だな、というもの。
ブレーキをかけるところは必要以上にブレーキをかけるし、逆は逆で何やってもいいよという感じである。
程よいところがあるだろうにと思うが、白黒つけたい人が多いのだなと実感する。
 
ちなみに、うちの会社では、当初(2020年4月くらい)から感染経路は飛沫経路がほとんどだから、出張も客先訪問も、先方がNGでなければ原則可としてきた。来ていただくのも問題ない。
ただし、会食では飛沫感染の可能性が高いので、その地域の感染状況とタイミングをよく見て判断するように言ってきた。
今回のオミクロン型であっても、基本的な考え方は変えていない。原則を理解して行動すれば、そう感染することはないし、ある程度は自由に動くことができると思っている。
 
企業に限らず、世間的には両極端な意見が出てきているが、そんな極端な意見に惑わされず、今後も基本的な感染の原則に従って、どう行動するか判断したいと思った次第である。
 
ということで、ちょうどよいところを模索するのは思っているより難しいことなのかもしれない、という話でした。