今週は東京に出張に出ているのだが、そこで感じたことは、人の多さ。
もともと東京に人が多いのは当たり前のことなのだが、いよいよコロナも終わりを告げるかのような人出である。
私の地元では10月に入ってもまだまだ人通りが少ないことと比べると、別の国に来たかのような錯覚に陥る。
ただ、その中で気になったのが、マスクの着用率の高さ。
屋内はもちろんのこと、外を歩いているひともほとんどがマスクをしている。
これから寒くなることもあるので、マスクをしていたい人はすればいいのだが、だとしてもこんなにマスクが好きな人はいないだろうと思ってしまう。
感染症対策において、なぜマスクが必要なのか。
以下のツイートにもあるように、マスクは他の人にウイルスを拡散させてないために着用する必要がある。
「マスクは盾じゃなくて鞘(さや)」。つまり、感染予防のためのツール(相手の刀を防ぐ盾)じゃなく、無症状の感染者かもしれない自分が他の人にウイルスを移さないためのツール(刀を抜かない=鞘に収めること)というロジックをちゃんと伝えた方がいいよーな。 https://t.co/QrbO37nEVp
— 指南役 (@cynanyc) 2022年10月11日
マスクの表面の目の細かさと隙間を考えると、ウイルスが多くある状況ではマスクをしていても、いとも簡単に侵入されてしまう。
一方でくしゃみや咳、会話時に出る飛沫は、ウイルスに比べるとかなり大きいので、マスクをすることで外に出ていくのを防ぐことができる。
こういった原則論を理解しておけば、どこでマスクが必要かがすぐにわかる。
咳やくしゃみがある人がマスクが必要なのは当然のこととして(その前に外出してはいけないのだが)、それ以外で必要な場面は、会話をするとき。
体外に飛沫が出るのはこのくらいしかないので、それ以外では基本マスクはいらないのである。
とくに屋外ではウイルスが滞留することもないので、会話がある場合はやったほうがいいかもしれないが、会話がなければまったく必要がない。
まとめるとこんな感じか。
屋外-会話なし:マスクはいらない
屋内-会話なし:本当はいらない
屋外-会話あり:やっておくに越したことはない
屋内-会話あり:マスクはしておいたほうがいい
このことは、2年前から変わらない原則論で、今になってマスクが不要になってきたわけではない。
それなのに、マスコミ含めて、いるかいらないかの二元論でしかマスクについて語ってこなかったから、今でもマスクの要・不要で不毛な議論が繰り広げられることになっている。
もちろんこんなことはわかっているという人も多いのだろうが、少なくとも過半数には達していないため、今でもみんなが移動中にもマスクを外せない状況が続いているんだろうなと思った次第である。
ということで、原則論を理解できると判断が楽になる、という話でした。