寝ると眠るの違い

我が家には二人の子ども(小学1年生の娘と1歳9ヶ月の息子)がいるのだが、就寝の時間が微妙にずれている。
娘のほうが21時には寝るようにしていて、毎日多少前後するのだが、寝ようとしてから寝入るまでの時間はわずかで、気がつけば寝ている。
さいころはなかなか寝てくれなかったのだが、気づけばのび太くんばりの寝付きの良さを見せている。
 
一方で息子のほうは、その後一人で遊んで、疲れたら布団に行って、そこから横になったり起きたりを繰り返して、ようやく寝てくれる。
だいたい22時前後に寝るのが一般的で、もう少し早く寝てくれると、親の自由な時間も増えるのにと思ったりする。
 
そんなある日、いつものように息子がなかなか寝ないので、早く寝ないかなと思いながら見ていたら、ふとまだこのくらい年齢の子どもには「寝る」という概念がないのではないかと思い至った。
さあ寝ようと思って寝るのではなく、疲れて気づいたら寝ている状態になっているのではないか、と。
「寝る」と「眠る」といった違いがあるように思ったわけである。
 
ちなみに、「寝る」と「眠る」の違いを調べてみると、寝るは身体を横にする動作を指し、眠るは目を閉じて無意識の状態になることを意味するとのこと。
 
小さな子どもは自分で身体を横にしてさあ寝ようとするのではなく、結果として眠った状態になっていると言えるかと思う。
思えば、抱っこひもに入れて寝かしつけるときも、車に乗ってて寝てしまうときも、自分で寝ようと思っているわけではなく、結果的に寝た状態になっている。
 
では、いつごろから、子どもは自ら「寝る」ようになるのか。
あまり記憶が定かではないのだが、上の娘は幼稚園に入るころには自分で寝ていたように思うので、長くともあと2年弱くらいか。
自我が芽生え、多少なりともコミュニケーションが取れるようになると、自ら寝ることを促すこともできてくるのではないかと考えると、そう先のことではないのかもしれない。
 
だとしたら、今のうちは無理に寝かしつけようとはせず、好きなだけ遊んで疲れさせた方がいいのかもしれない。たしかに早く寝てくれたほうが、親の自由な時間は増えるわけだが、それもあと少しの我慢である。
そんなことを考えていると、あくせくしながら寝かしつかせようとせずに、息子が就寝のタイミングがどう変わってくるか、いろいろと焦らずに今を観察しようと思った次第である。
 
ということで、小さな子どもは結果として寝ている状態になっている、ということに気づいた、という話でした。