ここ2回、携帯やスマホの普及具合をイノベーター理論を使って考察してみた。
改めて、イノベーター理論ってなかなか使い勝手のいい理論だなと思ったわけだが、そういえば最近この理論をつかった事例があったことを思い出したので、ここでそれを紹介しておきたい。
それはSTEPNというWeb3のサービスを利用するかどうかの判断に関して。
STEPNというサービスは、一言で言えば、ブロックチェーン技術を活用した、歩いたり走ったりすることでお金を稼げるゲーム。
この手のサービスに参入するにはなるべく早いほうがいいと言われているが、自分が参入するタイミングが、イノベーター理論どのタイミングなのかを考えてみたというわけである。
改めて、イノベーター理論について振り返っておくと、新しい製品・サービスの市場への普及率を表すためのマーケティング理論で、製品・サービスの普及の過程を以下の5つの層に分類する。それぞれの比率も以下のとおりである。
イノベーター理論の5分類
・イノベーター:2.5%
・アーリーアダプター:13.5%
・アーリーマジョリティ:34%
・レイトマジョリティ:34%
・ラガード:16%
私がこのサービスを使い始めたのが今年2022年の4月中旬。このときのユーザー数がおよそ10万人だった。
ここからは完全に私の感覚の話になるのだが、このSTEPNというサービスまだまだ伸びる余地があると感じた。
仮に最終的に100万ユーザーが集まるサービスであれば、私はアーリーアダプターに属することになるし、1000万人が集まるサービスであればイノベーターに属することになるのだが、100万程度では終わりにはならず、少なくとも1000万ユーザーには到達するだろうと予想し、それであれば初期の参入になると思ったわけである。
実際、この6月初旬現在でユーザー数は60万人超。運営サイドは6月末までに100万人を目指すと表明しているらしいが、十分到達可能な数字かと思うし、少なくとも運営サイドはここは通過点と見ているのは間違いない。
仮に1000万ユーザーを集めるサービスであれば、現時点で6%程度。今はじめてもアーリーアダプターに分類される。個人的にはそれ以上のユーザーを集めるサービスになると思っているが、どうなるだろうか。
もちろん、参入タイミングというのは、サービスを利用するかどうかを判断するための材料の1つに過ぎないが、それでも有効な材料にはなると思う。
何かサービスに利用しようと思ったときには、イノベーター理論を活用して、自分が参入するタイミングを意識をしてみるのは悪くないと思った次第である。
ということで、イノベーター理論は応用範囲がけっこう広いと思った、という話でした。