携帯やスマホが普及しきるまでの期間

昨日の記事で、イノベーター理論における、とある製品・サービスにおける自分の導入タイミングを意識してみるといいということを書いた。
私自身は、こういった新しい機器に対しては、おそらくアーリーアダプターで、イノベーターほど感度は高くないが、市場や製品の動向を見ながら、比較的早い段階で導入するタイプの人間だと認識している。
 
ところで。私の両親、とくに母親はこういった新しい機器に関する興味関心がかなり薄い。
保守的だし、新しいものを導入して混乱するのが嫌らしい。
携帯も頑なに持たなかったし、スマホにもなかなか変えなかった。
この製品分野において、明らかにラガードに分類される人で、うちの母親が導入した時点ではほぼその製品が市場に行き渡ったと思っていいと考えている。
 
そんな母親が携帯を持ち出したのは、ハッキリとは覚えていないのだが、たしか00年代後半だったと思う。
別に携帯があっても困らないとか言いながら、導入を拒んでいたのだが、いざもつとそれはそれでうまく活用はしていた。ただ、新しい機種などにはまったく興味がなく、いかに1つの携帯を長持ちさせるかに心血を注いでいた。
さらに、そこから年月が流れ、私の母親がスマホに切り替えたのが、昨年2021年である。
こちらも、別になくても困らないとか、新しいものは持ちたくないとか、いろいろ理由をつけてスマホへの変更を拒んでいたが、さすがにそれまでもっていたものが古くなり、さらにはガラケーの機種も少なくなったのか、スマホに変えていた。
ここでも、実際に変えてみれば、適応しているようで、とくに不満なく使いこなしているようである。
 
さて、こんな感じで、携帯市場においてはラガードに分類されるであろう私の母親が携帯やスマホを導入したのが、2010年(よりちょっと前くらい)と2021年。
携帯が普及し始めたのが1995年ころからとすると、ラガードであるうちの母親が導入するまで10~15年くらい。
スマホ(初代iPhone)が発売されたのが2007年なので、ラガードであるうちの母親が導入までは14年くらいかかっている。
そう考えると、携帯やスマホといった、最先端機器が普及し切るのには、だいたい15年近くかかるということがわかる。
 
だから何だというわけではないが、こういった全国民に普及するといっていい製品・サービスもこのくらいの年月がかかるということは頭に入れておいてもいいかもしれない。
さらに細かく見れば、アーリーマジョリティ層に普及するまでの時間と、レイトマジョリティ層までに普及する時間、ラガード層までに普及する時間も、それぞれ大きく異なるのかもしれない。
そんなところまで観察できると、自分自身がビジネスを展開する上で、参考になるデータが集められるかもしれないので、イノベーター理論はちょっと頭に入れておいて、意識していろいろなところで応用してみたいと思った次第である。
 
ということで、携帯やスマホといったサービスも、普及しきるまでにはそこそこの時間がかかる、という話でした。