携帯やスマホの普及とイノベーター理論

私が携帯電話を持ち出したのは1999年で、大学3年生のときだった。
私が大学に入学した90年代後半は、ちょうど携帯の普及時期で、当時はPHSを持っていた友人も多かった。
私自身はちょっと斜めに構える性格もあってか、携帯を持たずに大学の2年半くらいを過ごしていたが、就職活動もはじまることを言い訳に携帯を持つようになった。
ちょうどiモードが始まったころで、P501iというパナソニック製の携帯を買ったのを覚えている。
 
それから時は流れて、私がスマホをはじめて持ったのは2009年。
当時はソフトバンクからしiPhoneが出ておらず、Docomoユーザーだった私は、携帯の2台持ちとなる。いわゆるガラケーは残しながら、スマホはPCの代わりと位置づけて持つことにした。
なんて言い訳をしているが、当時はスマホがほしかっただけである。
 
ところで。
新しい製品・サービスの市場への普及率を表すためのマーケティング理論として、イノベーター理論というものがある。
製品・サービスの普及の過程を以下の5つの層に分類する理論で、上の段階ほど早くその製品やサービスを購入する人たちのことを指している。
それぞれに訴求すべきマーケティング施策も異なることを説明している。
 
イノベーター理論の5分類
・イノベーター
・アーリーマジョリティ
・レイトマジョリティ
・ラガード
 
さて、この分類において、私が携帯やスマホを導入したのはどの段階かちょっと考えてみたい。
前述のとおり、私が携帯を買ったのは1999年。当時の大学生を分母にして考えてみると、相当普及していたので、学生の中ではレイトマジョリティ(もしかするとラガードかも)といったところだろうか。ただ、市場全体で見るとまだまだこれからといった感じで、例えば私の両親が携帯を導入するのはまだ先であったことを考えると、アーリーマジョリティあたりくらいの導入だっただろうか。
スマホはというと、2009年時点ではまわりに使っている人はほとんどおらず、iPhoneの3GS時点で導入した私は、アーリーアダプターだったと言っていいだろう。
初代iPhoneが出たのが2007年だったので、割と早いほうだったと認識している。
 
携帯もスマホも2022年現在ではかなり普及した製品だが、自分が購入した時点でどのくらい普及しているのかを意識しておくのは悪いことではないと思う。
市場における普及具合と、提供する企業のマーケティング施策を見比べることで、ケーススタディとして学ぶ点が多いと思う。
 
私自身も残念ながら、携帯やスマホを導入した時点ではそういった視点をもっていなかったのだが、今後何か新しい製品やサービスを導入する際には、こういったことを意識しておきたいと思った次第である。
 
ということで、イノベーター理論はけっこう使い勝手のいい理論かもしれない、という話でした。