4月に入り、新年度を迎え、各社新しい人事体制でのスタートを切ったようで、代表の交代や管理職の異動などの連絡が入ってくる。とくに大企業では、4月の人事異動はその会社だけでなく、関連する会社も注目している。
そんなこんなで、4月には取引先を訪問したり、来社いただいたりと、新年に次いで挨拶の機会が多くなる。
うちの会社でも4月に入ったタイミングで、東京の取引先に挨拶に行こうということで、さっそく出張を入れることにした。
コロナの新規感染者数はまだまだ下がりきってはいないが、まん防も解除されたということで、来てくれるなという取引先はほとんどない。
商談や面会程度であれば、よほど症状がある場合でなければ感染が起こる確率はかなり低く、また緊急事態宣言やまん防が出てようが出てまいが、ウイルスが忖度してくれるわけではないので、これら理由に訪問の可否を判断するのはナンセンスだと常々思っているのだが、こればかりは仕方がない。
今回は訪問の問題ないというところばかりだったので、挨拶まわりに出ることにした。
さて、毎度のことながら新幹線での移動なのだが、コロナに対する世間の感覚を読み解くために、今回も混み具合を定点観測しておきたいと思う。
定点観測といっても、ここ数回は平日の午前中の移動だったのに対し、今回は平日の夕方から夜にかけての移動ということで一概には比べられないが、せっかくなのでまとめておきたい。
一言で言うと、今回はかなり混んでいる印象。ざっと見たところ、80%以上の乗車率か。
新幹線の普通乗車席は1列が3席と2席の組み合わせで、1輌に20列程度ある。
今回は2席のほうがほぼ埋まっており、3席のほうも窓側と通路側は埋まっていて、中には真ん中の席も埋まっている感じ。
4月上旬なので春休みということもありそうだが、家族連れが多いという感じではない。ただし、ビジネスマン風のひとたちばかりという印象でもないので、旅行客もそこそこいるのだろうか。平日の夕方の移動ということで、会社を終えてからの移動だろうか。
何はともあれ、乗客は多い。コロナで移動を自粛という感じはまったくない。
考えるに、やはりまん防や緊急事態宣言などが出ていないことの影響はやはり大きいのかもしれない。
前回の出張は3月中旬で、多くの地域でまだまん防継続中だった。午前中だったとは言え、乗車率は見た目で50%程度だった。まだ春休みに入っていなかったが、この差は大きいように感じる。
これも常々思っていることだが、公共交通機関での移動自体は感染に大きく影響するわけではないので、乗車率が高いこと自体はいいのだが、それにしてもこの差は大きいなと感じた次第である。
ということで、やはり日本人はお上の言うことをきちんと聞く人が多いのではないかと思った、という話でした。