子どもの成長は記録するのが難しい

うちの家族は子どもが二人いる。上の娘は今年から小学生、下の息子は1歳半である。
姉弟の年齢差は5つ。微妙に離れているので、下の息子を育てる上で、上の娘のときにあったことを役立てようと思っても、案外覚えていないことが多い。
娘のときもあんなことやこんなことがあったなと思うだが、それがいつだったかがわからないので、下の息子にときに活かせていない。
うちはもう子どもをつくる予定はないのだが、それでも子どもの成長がどんな感じだったかは残しておきたいと思い、下の息子の成長の様子はよく記録しておきたいと思っている。
 
しかし、いざ子どもの成長を記録しておこうとすると、意外に難しい。
どういうことかというと、子どもの成長は一進一退を繰り返すので、このタイミングで変わった!と記録しにくいのである。
 
例えば、はじめて歩いた日ということであれば、これはわかりやすい。まがりなりにも2,3歩歩くので、この日をもって歩き出したと記録ができる。
しかし、はじめた話した日となると難しい。ちょっとした音を発しただけでは話したとは言えない。ママとかまんまとか言っただけでも話したと言えるかどうかあやしい。別にこの日から話し始めたというピンポイントの日を記録したいというわけではないが、そうこうしているうちにいつの間にか話し出しているので、いつごろからは話し始めたかという記憶も曖昧になり、きちんと記録しておくことを忘れてしまう。結果、上の子と比べて早かったのか遅かったのかとかがしにくい。
 
逆の、何かをしなくなったのはいつくらいか、というのはさらに記録がしにくい。
何かをし始めたのと同様、一進一退を繰り返すからというのもあるだが、何かをし始めたことに比べるとインパクトが薄く、わざわざ記録しておこうとなりにくい。
例えば、寝かしつけで抱っこひもを使わなくても寝てくれるようになったのはいつくらいかとか、離乳食をやめたのはいつくらいかとか、記憶にも残りにくいし、記録もしていない。
 
こんなことはわざわざ記録しなくていいのではと思うかもしれないが、育児は1日1日が大変なので、今やっていることもいつくらいには終わるといった、だいたいのゴールがイメージできていれば気分も楽になる。毎日の寝かしつけは大変だけど、あと3ヶ月くらいすればやらなくてもよくなる、といった具合に。
二人目以降は一人目の経験があるので、それをもとにゴール設定がしやすいのだが、案外上の子のときのことを覚えていないので、記録しておく必要があるというわけである。
ただ、上述したとおり、子どもの成長は一進一退しながらなので、何をもって始まったとか終わったとかの判断がしにくく、気づいたときには、変化した時期はすでに遠く過ぎ去っていて、あれはいつごろだったのだろうと、記録ができないというわけである。
 
こんな感じで、よほど強く意識しておかないと、子どもの成長を記録するのは難しい。
ただ、せっかくなので、下の息子の成長はしっかりと記録しておいて、いざ孫ができたときはドヤ顔で(おまえときはこんな感じだったと)子どもたちにアドバイスしたいと思った次第である。
 
ということで、子どもの成長を記録するのは案外難しい、という話でした。