新幹線指定席乗車率定点観測

3月も折返しを過ぎ、気候的にはだいぶ暖かくなってきたが、新型コロナの感染状況は減少傾向にあるものの、その傾きは鈍い。地域によっては増加傾向のところもあったりする。
これまでの傾向のであれば、増加ペースと同じくらいのペースで減少もしていたので、2月いっぱいくらいでだいぶ落ち着くのではないかと思っていたが、甘かったようだ。
 
そんな3月の中盤、約2ヶ月ぶりに出張に出た。
上述したとおり、3月はコロナも少しは落ち着いているだろうと思っていたが、思ったよりは下げ切っていないこともあり、あちことに寄ったりせず、もともとの目的だけ果たして帰ってくる日程にした。
 
さて、毎度出張に出る際は、新幹線を活用しているのだが、この乗車率を見るとそのときの世間の様子が見て取れるということで、定点観測するようにしている。
今回も備忘録代わりに様子をまとめておきたいと思う。
 
今回、平日の12時前、上りの東海道新幹線区内名古屋駅過ぎの乗車率を見たところ、パッと見50%を切っている感じである。
 
普通指定席だと、3人がけと2人がけの席で1列が5席、それがだいたい20列前後ある。
だいたいの列で、3人がけに2人、2人がけに1人座っていると乗車率は60%といったところになるが、今回はよくよく観察してみると、平均すると3人がけに1人、2人がけに1人で、40%程度といったところか。
 
前回は1月中旬の平日同じくらいの時間帯に乗ったが、そのときはもっと多く、60%くらいだったと記憶している。
1月中旬といえば感染拡大期で、新規感染者数が日に日に増えていた時期だが、それにしてはけっこう多くの人が乗っているなという印象だったが、そのときから比べてもちょっと少ない。
今回は、感染者数は減少傾向とはいえ、ビジネス客・個人客とも移動は控えているという感じがした。3月に入り、だいぶ暖かくなってきており、コロナも下げが鈍いとはいえ減少傾向にあるので、もう少し多いのではないかと予想していたが、想像以上に少ないという印象である。
1月はオミクロンの弱毒化という性質が表に出ていて、それであまり自粛するムードにならなかったのが、ここに来て死者数も多くなり、移動にストップがかかっているということだろうか。
 
もちろん、私が見たのはある時間に走っている新幹線の一車両だけなので、全体像とはかけ離れている可能性はなくはないが、ある程度は傾向はつかめるのではないかと思っている。
コロナの感染状況とそれに対して人々がどう反応するのか、その一つの指標として、新幹線の乗車率は今後もウォッチしてみたいと思う。
 
ということで、新幹線の乗車率を定点観測してみたという話でした。