新幹線の乗車率で世間のコロナへの反応を測る

今週は展示会の出展で東京に出張で出てきている。
オミクロン型の感染拡大で、出展自体を取りやめるかどうか検討したが、大きなリスクではないだろうと判断し、出展することにした。
ただ、おそらく来場者数は激減するだろうし、出展者側も出展を取りやめる会社が多くなるだろうから、当初期待した成果はあげられないだろうとは思っている。
 
ということで、いつもと同じように新幹線に乗って東京に向かったのだが、そこで見た光景が思いがけないものだったので、ここにまとめておきたいと思う。
それは、新幹線の乗車率が高い、というもの。
1ヶ月前、12月の上旬に同じ時刻の新幹線に乗ったのだが、そのときと同等か、それ以上といった感じである。
 
新幹線の普通車輌は3人がけと2人がけで構成されており、3人がけのほうに2人、2人がけに1人座っていれば、乗車率は60%となる。そして、この60%乗っていれば、けっこう混んでいる印象になる。
実際、100%になるのは、お盆か年末年始の帰省ラッシュくらいで、通常であれば60%入れば多い感じがする。
 
で、今回だが、見た感じでは60%かそれを少し超えるくらいの感じであった。
前回の昨年12月は、新規感染者数がかなり低く、コロナは収束したような感じで、乗車率がかなり戻った印象であったが、今回もそのときと変わらないのである。
事前の予想では、オミクロンの拡大で、新幹線の乗車率はもっと低くなると思っていたが、それを大きく上回る乗車率であった。
 
ここから推測するに、企業はそれほど営業活動にブレーキをかけていないのかもしれない。もしくは、ブレーキをかける企業と、通常運転する企業に二分してきていて、後者の比率が増えているということかもしれない。何にせよ、第5波のときとは様子が違うのは間違いない。
 
そう考えると、新幹線の乗車率というのは、企業や世間がコロナに対してどう認識しているか、を測るバロメーターのようなものかもしれない。基本的には、新規感染者数と乗車率は逆相関すると思われるが、今回は感染者増に対して、乗車率が落ちていない。潮目が変わったのかもしれないと感じたわけである。
 
もちろんこれは世間の見方のバロメーターになるという話であって、コロナのリスクが軽減されたかどうかは別の話である。
ここをきちんと切り分けた上で、今後も定点観測してみたいと思った次第である。
 
ということで、新幹線の乗車率は、定点観測することで、世間のコロナへの認識変化の把握できるかもしれない、という話でした。