コロナの感染者数の激減を受けて、10月からは元の生活に戻りつつある。私もご多分に漏れず、会食や出張が多くなってきた。出張は10月に3回、11月に1回、12月に1回。来年1月も1つはすでに決まっている。
ということで、今週も出張に出ているのだが、新幹線の乗客数はかなり多い印象である。コロナで最も少なかったときは、東海道新幹線区内でも、一車両に10人未満のときもあったので、そこから比べるとかなり多い。
ただ、確かに多いのだが、よくよく計算してみると、乗車率はそれほど高くない。
3人がけのほうは窓側がA席、中央がB席、通路側がC席、2人がけのほうは通路側がD席、窓側がE席となっている。標準的な車両ではこれが20列あるので、席数は5×20で100席ある。
だいたい、予約が埋まるのは、A席→E席→C席→D席→B席の順。もちろん複数での移動のときは、隣合わせで座るだろうが、平日の出張客は一人の場合が多く、隣に人がいるのは避けたいと思う人が多いかと思うので、この順番で埋まることが多い。
となると、乗車率は6割ちょっとという計算になる。
スマホのアプリでも空きを見てみたが、やはり4割に空きがある状況だった。少なくとも私の乗った車両に限って見れば乗車率は6割程度で間違いなさそうである。
6割と聞くとまだ4割は空いているということで、まだまだ余裕がありそうだが、見た目ではけっこう埋まっている印象なのである。
で、ふと思い返してみると、この見た目の印象だけで話をすることが多いなと気づいた。そして、実際に数えてみたりすることは少ない。数字でではなく、見た目の印象で多いとか少ないとか判断をしてしまう。
新幹線の乗車率の話題であれば、それでもまったく問題ないのだが、実際のビジネスの話になると、これだと判断を誤ってしまうことも起こりかねない。
もちろん数字をきちんと確認できないときもあるが、まずは数字を抑えるということを意識するのが大事だな、と新幹線の混み具合を見て思った次第である。
ということで、見た目の印象と実際の数字の印象は乖離することがある、という話でした。