趣味における、素人の壁を超えるための「努力の集中化」

ここ最近のマイブームは?と聞かれたら、サウナと答える。
もともとサウナはあまり得意ではなかったが、2年くらい前から行くようになり、かなりハマっている。
きっかけは、とある旅館の日帰り温泉に行ったとき、ぬる湯が気持ちよく、これであれば水風呂も気持ちいいのではないかということで入ったところ、これが当たり。そこからいわゆる温冷交代浴をしだした。
さらに、サウナも行けるんじゃないかということで、徐々に試してみて、以降サウナ・水風呂・外気浴というルーティンを身につけていった。
 
最近では、週末に娘と温泉に行く際にサウナに入ったりするし、スポーツジムに行けば1時間くらい風呂とサウナに入っている。
また、出張の際は、大浴場だけでなくサウナもついているホテルに泊まるようにしている。ドーミーインやカンデオホテルズの利用が多くなってきている。
 
さて、そんなサウナ好きの私は、先日行った出張でも、当然のようにサウナ付きのホテルに宿泊した。
このご時世で会食もないので、夜はゆっくりと風呂とサウナに入ることができた。
その際、同行した社員も風呂は好きで、だいたい1時間は入るとのことだったが、サウナはどうも苦手で入らないと話していた。
 
1時間も入るくらい風呂好きであれば、きっとサウナもハマるはずだと思い、その社員にサウナを勧めてみた。
すると、良さそうなのはわかるが、高温のモワッとした感じが苦手で、入ってもすぐに出てしまうという返事だった。
この社員を無理にサウナに入れる必要もないのだが、そのとき思ったのは、趣味のようなことであっても、何回か我慢しないと娯楽の域にまで達しないということだった。
 
例えば、ゴルフ。
ゴルフのラウンドをはじめて回って、楽しいと感じる人は少ないだろう(というかほぼいないと思う)。
スコアは当然悪いし、あちこちボールが飛ぶから走る距離も長くなる。
くたくたに疲れて、まわりからとやかく言われ、疲労困憊という言葉がしっくりくる。
それでも、まわりの人間に無理やり誘われて、何度かやっていくうちに、これは面白いかもと思い出す。
もちろん1,2回目でこんなのやってられないとやめてしまう人も多いが、そこで止めずにいわば素人の壁のようなものを超えると、その後はだんだん楽しくなってくる。
 
といったことを、サウナを勧めたその社員に話したら、実際ゴルフで素人の壁を超える経験をしているので、サウナも試してみようか、ということになった。
1回目ではその良さをわかるところまでいかないかもしれないので、最低でも3回は試してみてほしいと伝えた。
 
趣味のようなものであっても、何かを新しくやってみようと思ったら、数回はやってみないと、素人の壁を超えるのは難しい。
1回やっただけでは、大抵うまくいかないし、楽しいと思えるところにまでは到達できない。そこでやめてしまうと楽しさがわからないままになってしまう。
なので、趣味においても、はじめようと思ったら、習慣化と同じように、最初に3回はやると決めて、それを集中的に短期間で取り組んだほうがいいと思う。
そこでハマれば続ければいいし、それでも合わないなと思えばやめればいい。
1度好きになってしまえば、後は勝手に転がっていく。
 
今、温泉やキャンプに次ぐ、娘とできるアクティビティが何かないか探している。
仮に試すことになったら、1回でこれは無理だと諦めずに、3回くらいはやってみたいと思っている。
 
ということで、趣味のようなものでも、続けるところまでもっていくのはなかなか難しい、という話でした。