身近で新型コロナ感染者の濃厚接触者が出たので経緯をまとめてみた

先日、その日は疲れていたので早くに寝ていたら、夜中電話がかかってきた。
うちの会社の従業員からの電話で、知り合いに新型コロナウイルスの感染者が出たということと、その感染者と接触していたということだった。
 
寝ていたので、正直なところ、明日の朝連絡くれればいいのにとも思ったのだが、こういう話は少しでも早いほうがいいだろうと、気持ちを切り替え話を聞くことに。
詳しく聞いてみると、その電話をしてきた従業員は、感染者と2日前に飲食を共にしていたらしく、どうやら濃厚接触者に該当するらしいとのことだった。
とりあえずはそこまで話を聞いて、翌朝保健所に濃厚接触者であることを伝えてもらうよう指示して、再び寝ることにした(いったん目が覚めて、かつ状況を確認していると、なかなか寝付けなかったのだが…)。
 
翌朝、再び状況を整理してみると、まずは感染者が出た場合、発症から2日に遡って濃厚接触者を特定する必要があるということを確認した。
これは私も誤解していたのだが、発症から2週間遡る必要があるのではないかと思っていた。潜伏期間が最大2週間であるからである。
 
しかし、よく考えてみると、感染者が二次感染させるようになるのは、発症する2日前程度からである。
新型コロナウイルスは無症状の感染者からも感染する可能性があるということで怖れられているが、これは厳密に言うと、無症状の感染者には、無症状のままで終わるタイプの人と、これから発症するタイプの人がいて、前者からは感染の可能性がほとんどないらしい。
であれば、仮に感染していて体内にウイルスがあったとしても、結果として発症しないのであれば感染させる能力はないということになり、またこのあと発症することになるとしても、発症の2日前までは感染させる能力はないということになるので、発症した日から2日前までの濃厚接触者を確認すればいいということなる、というわけである。
 
ということで、まずその従業員に、その日から2日前までの濃厚接触者を確認したところ、会社でもプライベートでも(家族以外)ではいないということであった。
それであれば、仮に先の感染者から感染していて陽性であったとしても、今後自宅待機しておけば二次感染の可能性は極めて低いということがわかり、とりあえず一安心。
裏を返せば、仮に陰性であったとしても自宅待機になるので、実は陽性であっても陰性であっても、会社としての対応は変わらないということに気づく。
もちろん陽性であれば、本人は入院しなければならないかもしれないし、発症すればそれなりに大変だし、まわりの従業員含めてザワザワするのだろうけど、実質的に対応は変わらないのである。
 
そんなことを確認していたら、朝の早い段階で保健所から連絡があり、すぐにPCR検査を受けにくるように言われたらしく、保健所で検査を受けてきた。
10時前の検査だったようだが、14時前にくらいには連絡があったらしく、結果としては陰性。とりあえずは事なきを得た。
だが、事前の想定通り、陰性であっても自宅待機ということで、とりあえず年内は会社に来ないよう指示した。
 
今回の件で、経営上大事なことは、風邪の症状が出たら休ませる(職場に入れない)ということと、(とくに職場では)濃厚接触をしないということだと再確認できた。
まず症状が出ている人は入れないということは大前提として、その上で仮に(無症状の)感染者がいたとしても、濃厚接触がなければ理論上二次感染は起きない。
だからこそ、日ごろから職場内での濃厚接触がないように気をつけておく必要があるのである。
 
そして、職場内で濃厚接触が起こる可能性があるのは、会議と食事なので、この2つに集中して対策を講じるべきであろう。会議はマスクの着用は当然として、定期的に換気をする、座席の間を空けるなど。食事については食べるタイミングをずらす、こちらも座席を工夫するなど。
普段の会話程度では濃厚接触にはならないので、こちらはマスクをきちんとしておくということができていれば問題ないと思う。
 
ということで、理屈として理解できていたので、実際に起きたときにもきちんと整理して対応することができたという話でした。