私はこの本を新卒で入社した会社の直属の上司から課題図書として渡されたときに初めて読んだ。
正直なところ、話はわかるが、あまり面白いとは思わなかった。当たり前過ぎて、そりゃそうだなとしか思わなかったのである。
キレはないけど、コクがあると言ったところだろうか。
さて、その「7つの習慣」の第七の習慣は「刃を研ぐ」として紹介されている
第七の習慣とは、自分の中にある自然から授かった四つの側面(肉体的側面、精神的側面、知的側面、社会・情緒的側面)のそれぞれを再新再生させることです。
「ガチョウと金の卵」の寓話を使って、これら4つの側面のリソースをただ使うのではなく、新たにつくりあげ磨いていかないといけないと説いているのである。
※ちなみに、私の今年の目標はこの4つの側面でそれぞれで立ててみた。
それでだ。たしかに「刃を研ぐ」ことは大事である。適切に最新再生しないといけない。
しかしながら、限られて時間の中で、すべてにおいて「刃を研ぐ」のは難しい。
そこで今回は効率的に「刃を研ぐ」ことを考えてみたい。
その方法は、1つの手段で、同時に2つの「刃を研ぐ」ということである。
どういうことか。肉体、精神、知性、社会・情緒の4つの側面があるが、このうち2つを同時に行うには以下の6つの組み合わせがある。
・肉体と精神
・肉体と知性
・肉体と社会・情緒
・精神と知性
・精神と社会・情緒
・知性と社会・情緒
このそれぞれにおいて、2つ同時に「刃を研ぐ」ことができる方法を考えて実践できればより効率的にできるというわけである。
具体例を挙げてみよう。
肉体と精神
・散歩しながら今週のできごとを振り返ったり、来週の予定を整理する
・サウナに入りながら、考えごとを整理する
肉体と知性
・ランニングや筋トレをしながらオーディオブックを聞く
・ランニングマシンで歩きながら本を読む
肉体と社会・情緒
・友人とゴルフに行く
・会社の同僚とサウナに行く
知性と社会・情緒
・子どもとドライブしながらオーディオブックを聞く
・読書会を開く
とこんな具合である。
ここで気づいた人もいるだろうが、6つの組み合わせと言っておきながら、4つの組み合わせでしか例を出していない。残りの2つの組み合わせは相性が悪いのである。
1つは、精神と知性の組み合わせ。精神と知性はどちらも頭を使うことなので、同時に行うことは難しい。オーディオブックを聞きながら考えごとをするというようなことをしようとしても中途半端になってしまう。この組み合わせでの効率化は効率的にはならないのである。
もう1つが、精神と社会・情緒の組み合わせ。これは精神のほうが1人で行うことが多いのに対して、社会・情緒は2人以上で行う内容が多いということに起因する。この矛盾があるので、この2つを同時に行うことは難しいわけである(友人といっしょにお寺に座禅を組みに行くなどはあるかもしれない)。
本来は「刃を研ぐ」という行為自体、あまり効率を求めてもいけないのかもしれない。同時にやること自体は目的化するのではなく、そんな方法が見つかればラッキーくらいのでいいのであろうが、また何かそんな方法が思いついたら紹介してみたい。
ということで、今年はもう少しゆったりと「刃を研ぐ」ことをしたいなと思った正月三が日の話でした。