RIZAPをやってリバウンドした人が、再度体重を落とすのが難しいと思う3つの理由

年明けということもあり、今年の目標を立てる人も多いと思う。
私の目標は昨日書いたとおりだが、中には今年こそやせるぞ!と意気込んでいる人も多いだろう。
かくいう私もちょうど2年前、結果にコミットする某パーソナルトレーニングジムに3ヶ月ほど通って、体重を約10kg落とした。
その後は、多少の増減を繰り返しながら、トレーニング終了時から見ると微増というところで推移している。まあ、キープできていると言っても差し支えない範囲だと思っている。
 
時を前後して、同じパーソナルトレーニングジムに通っていた人が私のまわりに何人かいたのだが、中にはリバウンドしてもとに戻ってしまった人もいる。
通っている期間は当然トレーニングと食事改善でやせるわけだが、終了後もとの生活習慣に戻してしまうと、当然体型も体重も戻ってしまう、ということになる。
私も「せっかくやってもリバウンドするんでしょ?」と質問されることがよくあるが、「生活習慣がもとに戻ればリバウンドするし、生活習慣を文字通り習慣化すればキープできるでしょうね」と答えている。まあ、当たり前のことである。
 
さて、その戻ってしまった人たちなのだが、共通に「やり方はわかったから、いつでもできる(=体重を落とせる)」と言っていることに気づいた。
おそらく心の声はこうだ。
「締めのラーメンを食べたら太ってしまうことはわかっている。でも、体重の落とし方はわかっているから、今日食べて太ったとしても、またその通りやれば体重は落とせる。だから食べよう!」
 
しかしながら、もう1度同じ食事制限やトレーニングを実施して体重を落とすことはかなり難しいと思っている。
その理由は以下の3つである。
 
まずは、このジムが提供している価値は、知識ではななく、強制力であるから。
体重を落とすための知識は今やあふれかえっていて、ウェブでも本でもいくらでも入手可能である。
だから、このジムを通うことで得ている価値は知識ではないのである。知識やノウハウそれ自体ではなく、「強制力」であったり、ある程度まとまったお金を支払うことで得られる「覚悟」なのである。
その強制力や覚悟なしに、自分でできるかと言われるとなかなか厳しいのではないかと思う。
 
2つ目は、1つ目にも関係するが、強制力にではなく、知識に対価を払っていると認識だと、再度同じジムに通うという選択肢がなくなるからである。
(私も含め)多くの人は意志が弱い。だからもう1度体重を落とそうとすると、自力では難しく、ほんとにやせたければもう1度同じジムに通うのが手っ取り早い。しかしながら、そこで得られる知識やノウハウにお金を払っているという認識だと、1度目は払ってもいいと思えても、2度目は高いと思ってしまうのである。となると、「いつかやれば体重を落とせる」という言い訳のもと、今の生活習慣が続いてしまうのである。
 
3つ目は、例外への対処が難しいから。たしかに1度通うと知識とノウハウは得られる。しかし、1度通っただけでは言語化できないノウハウもあって、もう1度自分でやってみようとしてつまづいたときに対処ができなくなってしまう。95%のノウハウが得られても、残りの5%がキモだったりするのである。どこかでつまづいたときに適切なアドバイスがあれば乗り切れるのだが、それがわからなくて挫折してしまうということは大いに起こりうるであろう。
 
ということで、このジムに1度通ってその後リバウンドした人は、1度通って(知識やノウハウを得て)しまったために、再度体重を落とすことが難しくなるという、ちょっと矛盾したことになってしまうのではないかと思っている。

 

chikaran.hatenablog.com

余談だが、以前書いた↑の記事で、パーソナルトレーナーコンサルタントの共通点を3つ上げたが、もう1つ加えるとすると、この強制力というかペースメーカーというか、傍からコントロールしてもらえるという価値が挙げられると思う。仕事においても、プライベートにおいても、人は弱く、易きに流れやすい。そこをうまくコントロールしたり、タイムマネジメントしてくれるということに、お金を払う価値があるのである。

 
ということで、事程左様に習慣を変えるということは難しいという話でした。今年の隠れ目標として、(2年前から継続している)「締めの食事はとらない」と(今年から実践しようと思う)「2次会以降ではアルコールを取らない」を付け加えておきます。