路面電車はオワコンなのではないか

昨日のこのブログで、熊本の交通事情について書いた。
朝も夜も渋滞がひどく、ここ最近はTSMCの進出もあり、その程度がひどくなっている模様。バスが一番左の車線を優先レーンとして独占しているようで、ボトルネックがさらに細くなっているように見える。
 
そんな中、ボトルネックを助長しているように見えるもう1つの要因が路面電車
こちらも実質片側1車線分を使って運行しているが、バスの優先レーンよりやっかいで、ルールを変えても、ここを車が通るわけにはいかない。
 
今回出張で熊本に来て、その路面電車についてあれこれ考えてみたのだが、もう役割は終えているのではないかと強く思うようになってきた。路面電車を廃止して、その分道路の車線を増やしたほうがいいと感じたわけである。
 
こういう主張をすると、地元の人の足だとか、風情があっていいだとか、そんな反論が来るかもしれないが、それでももういらない。
地元の人の足という面では、自家用車がメイン。東京や大阪の大都市でない限り、熊本クラスの都市でもやはり自家用車が多いのである。そう考えると、そちらの人を優先させるべきである。
車がない人はどうするんだとなるが、これはバスが代替すればいい。そもそも路面電車は1車両での運行で、1番多い時間帯でも1時間で11本。そこまで輸送量が多いわけではない。
それに、路面電車であれば区間変更を行うことはできないが、バスであればそのあたりもある程度は柔軟にできる。すでに熊本では左車線はバス専用レーンになっており、バスを少々増やしても渋滞で遅延する可能性も低い。専用レーンはバスだけにして、路面電車分は車に割り振ればいいのである。
 
たしかに路面電車は風情があるし、観光資源としての価値はあると思う。また、他所から来た人から見ると、バスの路線はわかりにくく、電車のほうがわかりやすくていい。ただ、それでも地元の人が我慢してまで維持する必要はないと思う。
 
今回はあくまでも熊本限定で考えてみたのだが、おそらく全国各地の路面電車はもういらないのではないだろうか。人口50万未満、いや20-30万人程度の都市であれば、観光資源という側面も踏まえて残してもいいかもしれないが、50万人オーバーの都市において、中途半端な存在になっているように思う。
これが100万人を超えるような都市であれば、地下鉄を整備しようということになるのだろうが、70万人都市の熊本においては、投資するのもちょっときついという感じだろうか。
そう考えると、熊本の人口規模も路面電車という交通インフラも、どちらも中途半端に思えてきたのだが、どうだろうか。
 
ということで、路面電車はオワコンではないか、という話でした。

 

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