クイズ世界ふしぎ発見!最終回

先日、ネットニュースで、日立クイズ世界ふしぎ発見!が最終回を迎えたという記事を見た。
38年続いた番組のレギュラー放送が最終回ということで、長い歴史が幕を閉じたと報じていた。
 
世界ふしぎ発見!は、1986年に放送開始で、当時私は9歳小学3年生だった。小学3年生と言えば、今の娘の年代で、かなり長く放送された番組だったのだと改めて実感した。
 
この番組をよく見ていたかと言われれば、実はそんなこともなく、きちんと見た回をそう多くない。
小学生のころは、たまに祖父母宅に泊まりで遊びに行っていたときに、祖父がよくこの番組を見ていたのを思い出す。
私自身はこの番組はそれほど面白いとは思ってはいなかったのだが、土曜ということもあり、まだ眠くなかったときにはいっしょに見ていたように記憶している。
当時の私からすると番組のテーマはとっつきにくかったし、問題も難しく感じられ、クイズ好きだった自分にも今ひとつ馴染めない、そんな番組だった。
 
それから年月が経ち、思い出すのが大学のとき。
当時、同級生が、この番組は非常に質が高い、といったようなことをよく覚えている。
上述したように、私にとってはとっつきにくいと思っていた番組を、こんなふうに評価するやつがいるんだと思ったし、今思えばこの評価は正しかったように思う。
 
とはいえ、それ以降もこの番組を毎週欠かさずに見るということはなく、ごくたまに見るという存在だった。
 
それでも最終回という記事を見て、その最終回をTVerで視聴することにした。
お酒を飲みながら一人で視聴したのだが、その内容はすばらしく、ほろ酔いになりながら、なんとも言えない幸せな時間を過ごすことができた。
何がすばらしいかというと、もちろん38年間の放送の内容それ自体がすばらしく、総集編的にエッセンスを見ることができたのが良かったが、加えて最終回の構成もすばらしかったと思う。
奇をてらった演出をせずに、総集編とクイズという構成で、番組の歴史を振り返ることができたし、TVerにおけるCMも日立一社提供で、しかも合間に流れるCMは1つだけで、間延びせずに見ることができた。
さらに番組終了後のCMは「この木なんの木」で、番組の作り手がTVerの配信にまで気を配っているのを感じることができた。
 
そんな、自分自身あまり見てこなかった番組ではあるが、こういった番組が長年に渡って放送され続けたのはすばらしいことと感じたし、今さらではあるが、改めて見てみたいと思った。
できれば、子どもたちといっしょに見ることができれば良かったなと思ったりもしたが、子どもたちから見れば、子どものときの私と同じくとっつきにくいはずで、おそらく見ないのだろうなと思った次第である。
 
ということで、クイズ世界ふしぎ発見!の最終回が良かった、という話でした。