現金税導入のすゝめ

私は毎日のようにコンビニで買い物をするのだが、その際の決済ではSuicaを利用している。スマホにアプリを入れており、タッチで決済できるため、非常に便利だと感じている。
 
一方で、コンビニなんかでレジを観察していると、まだまだ現金で決済する人が多いことに気づく。昼どきの混んでいるときに前の人が現金決済をしていると、正直イライラすることが多い。多少偏見もあるだろうが、現金決済の人に限って、会計の準備をしておらず、合計金額がわかってから財布を取り出すなんてこともよく見たりする。
 
コンビニサイドから見ても、現金決済のコストは思っている以上に多いのではないだろうか。キャッシュレス決済に比べると、間違いなく利益を圧迫する要因になっているはずである。
 
その利益圧迫の要因としては、2つのことが挙げられる。
1つは、現金自体を管理するコストがかかること。最近ではシステム化がだいぶ進んでいて、客側が直接現金を投入するようしくみもあって、問題は減っているのだろうが、それでも現金が合わないことがあったりすると思われる。また、お釣りを補充するコストもかかるだろう。何にせよ、現金という現物を管理するコストはバカにならないと思う。
 
もう1つがより深刻ではないかと思うが、レジでの時間がかかることによる売上の減。
朝や昼の混み合う時間帯、コンビニでは長蛇の列ができる。私の肌感覚では、現金決済とキャッシュレス決済では1人あたり30秒くらいレジの待機時間が異なるように感じる。そうなると、現金決済ではレジ通過の流れが悪くなり、列が長くなるため、そんなに待たされるのであれば、買うのを避けようなって、機会損失が一定程度発生していると思われる。
当然のことながら、レジの待ち時間が短いほど顧客満足度も上がるわけで、私個人としてもできるだけキャッシュレス決済に移行してほしいなと思う今日このごろである。
 
コンビニ会社(に限らず小売全体に言えることだが)にとっては現金はできるだけ減らしたいと思っているはずで、それであれば現金決済とキャッシュレス決済で価格に差をつけてほしいところだし、個別企業の取り組みではなく、国が現金税のようなものを導入して、キャッシュレス決済を進めてくれたらいいのにと思っているのだが、おそらくどちらも(すぐには)実現しないだろう。
現金決済のほうが多い現状で、このような施策を実施すれば、客離れが懸念されるし、政府サイドとしても現金で支払うような層を軽視するのかと叩かれるリスクがあるため、こういった施策は実施できないと思われる。
 
そんな感じで、個人的にはキャッシュレス決済を半ば強引に進めてほしいところだが、すぐすぐには変わらなんだろうな、と思った次第である。
 
ということで、現金税でも導入してキャッシュレス決済を推進してほしいところだが、日本ではなかなか進まないんだろうなと思った、という話でした。