頑なにキャッシュレス化しない美術館の音声ガイド端末貸出サービス

事前に興味のある美術展をチェックしておいて、出張の合間に近くであったら見に行ったりすることがあるが、今週の出張でもちょっと時間が空いたので、近くでやっていた特別展に行ってきた。
 
今回行ったのは、大阪中之島美術館でやっていた「モネ 連作の情景」。取引先の訪問と夜の会食までに時間があったので見てきた。
 
こういった美術品の良さは、まだ正直よくわからないことが多いのだが、それでもモネの絵は近くで見るのと、ちょっと引きで見るのとで、目に見える感じが違って面白かった。1時間ちょっとだったが、贅沢な時間だったなと思う。
 
さて、こういった美術館の特別展に行くと、音声ガイドサービスを利用するようにしている。専用の端末とヘッドホンがあって、作品の背景や詳細を解説してくれるサービスだが、ただ作品を見るだけで得られない情報も入ってくるので、毎回借りるようにしている。
で、ここでいつも思うのが、なぜ現金払いしか対応していないのか、ということ。
 
今回は出張中ということもあり、現金は何かあったときのために取っておきたかったのだが、やはり現金のみだったので、しぶしぶ現金で支払った。
ここで文句を言っても仕方ないと思いながら、なぜこういった音声ガイドの端末貸出サービスでは現金でしか対応していないのか、受付の人に聞いてみたら、手数料がかかるからと言っており、正直このご時世何を言っているんだろう、と思ってしまった。
 
こういった美術館の音声ガイド端末貸出サービスでは、受付に簡易的な金庫をもってきて、そこでお金のやり取りとしていることが多い。
領収証はもらえるが、ただの紙を渡しているだけだし、数値管理をしている様子もないので、何台借りられたのかは最後にお金の計算をしてみないとわからないはずである。
現金以外の精算を導入すれば売上は上がるはず(少なくとも下がることはない)で、穿った見方をすれば、現金払いのみにすることで貸出数をちょろまかしているのではないかと思ってしまう。
 
音声ガイドの貸出サービスは美術館とは別の会社が運営しているのだろうが、今の時代であれば簡易的なキャッシュレスサービスはいくらでもあるし、だいたい美術館の入口や物販ではいくらでもキャッシュレスに対応しているので、美術館側に運営を委託するのでもいい。
このキャッシュレス時代、現状維持に固執しないで、投資をするなり、何らかの工夫をするなりしてもらいたいのと思うのだが、いかがだろうか。
 
ということで、美術館の音声ガイドの端末貸出サービスは、さっさと現金以外の精算にも対応してほしい、という話でした。