報告や掲載を意識して写真を撮る

仕事柄、新しいビルに行って、その写真を撮ることが多い。外観だけでなく、エントラスやエレベータなど、いろいろなところを撮って歩く。
基本的には自分で見返すのが目的なので、多くの場合問題はないのだが、たまに困るのがそこで撮った写真を報告資料やプレゼンテーションに使用するとき。
写真を撮るときは何の気なく撮っているので、後で使おうと思ったときに微妙なものばかりで使えなかったりする。余計な人が入り込んでいたり、構図がイマイチだったり。
 
この前も学生向けのプレゼンテーションに使おうと思って写真も見返したのだが、どれも今一つ。仕方なく、それでも一番まともそうなものを使ったのだが、せっかくならもっと写真を撮っておけばよかったと思ったりする。
 
上述したようなケースだと、もともと使う予定ではなかったので、仕方がないといえば仕方がないのだが、これが掲載を予定しているような写真でも同様のことが起こったりする。
自社のパンフレットをつくるときなんかにお客様のインタビューを掲載するのだが、そんなときにとりあえず良さそうな写真を撮ってくるということをやっていると、後から困ることがあったりする。
例えば、インタビューした人の写真を掲載をしようとして数枚写真を撮ってみたら、どれも背景が雑然としていて使いにくかったりすることなどよくある。この部分を消すことができればと思ってももうできない。現場で気づいていたら違う角度で写真を撮ることもできたのだろうが、だいたいチェックが甘かったりする。また、編集時になってこういった写真がほしかったということもよくあるが、後の祭りである。
 
とくにパンフレットのような掲載利用が前提のときは、ページのイメージの解像度を高くして、ここにどういった写真を当てはめるが考えてから撮影に行ったほうがいい。適当に多くの写真を撮って、後からセレクトするという方法だとだいたい必要な写真が足りなかったりする。
外部のカメラマンに撮ってもらう場合も、ディレクションしてこういった写真を撮ってほしいと伝えないと、まかせただけで必要十分な写真を撮ってくれたりはしないのである。
 
ということで、少しでも後から使う可能性のある写真は、その使用場面を意識して写真を撮っておく必要がある、という話でした。