自分に興味がない

Voicy「Voice of ちきりん」で、12/27「恋バナと昆虫」というタイトルでの配信があった。
ちきりん氏は言わずと知れた社会派ブロガーで、ブログでもVoicyでも切り口鋭い論考を披露している。
今回の配信はプレミアムリスナー限定ということで、詳細は説明できないが、ちきりん氏は、社会のことには興味があるが、自分には興味がないという話をしていた。
 
この話を聞いて、私も同じようなに思ったことがあるのを思い出した。
新卒での就職活動のときのことである。
就職活動の選考は、筆記試験からはじまり、グループ面接、個人面接という流れが多い。たまにグループディスカッションやプレゼンテーションでの選考もあるが、面接で行うことが多数である。
私はこの面接が苦手で、とくに個人面接はなかなか選考を通過できなかった。逆に、筆記試験は当然のこととして、グループディスカッションやプレゼンでは落ちた記憶がない。
 
なぜ面接が苦手だったかというと、まさに自分について興味がないから。
より正確に表現するなら、自己分析してまで自分について知りたいと思わなかった、という感じか。
強みや弱みとか言われても、そんなのなんとでもつくれるじゃないかと思ってたし、これまでの自分もこれからの自分も何を話していいかよくわからなかった。
それに対して、自分の外のことでテーマが与えられれば、それについて考えることは好きだし得意であった。
結果的に、グループディスカッション、プレゼンテーション、グループディスカッションという、偶然にも1度も面接がなかった会社から内定をもらって事なきを得たが、もしここで落ちていたら、かなり違った人生になっていた可能性が高いと思っている。
 
今回ちきりん氏の配信を聞いて、そんな自分に興味がないという感覚を思い出すことになった。
そんな(今でも)自分に興味がない私だが、それでも就職活動をするのであれば、どうすればよかったのか。
ちょっと考えてみたところ2つのアプローチを思いついた。
 
1つは、自分を相対化して外から観察して、それ(自分自身)がどういったものなのかを分析・説明するという視点で取り組む、というもの。
もう1つは、自分が興味あるテーマについて、深く考え、整理して説明することで、b自分がどういう人かを理解してもらうというアプローチ。
 
もし今面接があるならば、どちらかを選ぶだろう。
 
ちきりん氏は、雇用機会均等法ができた時代に証券会社に総合職で入社、その後アメリカに留学したり、外資系企業に入社したりと、何度か入学・入社面接を受けているはずである。そんなちきりん氏が面接で何をどう伝えてきたのかについては興味が湧いてきたので、質問できる機会があったらしてみたいと思う。
 
ということで、自分に興味がない人にとって、面接は耐え難い苦行である、という話でした。