美術館めぐりという趣味

今年に入ってから、美術館に行くことが多くなった。
きっかけは、2月に観に行った福岡市立美術館で開催されたゴッホ展だった。
これまで、たまに美術館に行くことがあっても、有料で貸与されるオーディオの解説はあまり利用してこなかったのだが、このときは娘が駄々をこねるので、仕方なく借りることにした。
聞きながら鑑賞すると、ゴッホという人の人生が垣間見え、人生と絵画をあわせて観ることで何とも言えない面白さを発見した気がしたのである。
 
それ以来、書籍やYouTubeもチェックして、画家や絵画の情報も収集しながら、とくに特別展をやっている美術館を探して行くようにしている。
子どもたちを連れて行くことも多いし、出張の合間に行くこともよくあるが、それぞれで違った良さがあるなと気づいたので、今回はそれをまとめておきたい。
 
1つめの子どもたちを連れて行くパターン。
娘(小学1年生)は美術的なものにとくに興味があるというわけではないが、絵を描くのは好きなので、美術館に行くこと自体に抵抗はない。さらに、解説のオーディオ機器がお気に入りで、美術展に行くときはまずオーディオの貸出があるかどうかを確認している。
で、貸出がある場合は、最近ではちょっと費用は嵩むが、私の分と娘の分と2つ借りるようにしている。
最初は、1つを借りて交互に聞いていたのだが、私も娘も自分のペースで聞けないのでフラストレーションがたまってしまい、せっかく美術展の鑑賞に来ているのに本末転倒だなと思い、2つ借りている。多少費用はかかるが、ゆっくり鑑賞するためにも、必要経費と割り切っている。
 
息子(1歳9ヶ月)はさっぱりなんのことかわかっていない様子だが、抱っこひも入れていっしょに見て回ると、とくに機嫌を損ねることないので助かっている。
勝手に歩き回って、展示品に触ってはいけないので、抱っこをしないといけないのがちょっと大変だが、今のところ機嫌よく見てくれている。
 
子どもたちとの出かけ先と自分の趣味を兼ねることができるので、美術館めぐりは重宝している。土日に行くことが多く、時間の余裕もあってゆっくり見て回ることもできるので、癒やしの時間にもなっている。
 
 
もう1つが、出張の際に空いた時間を使って行くパターン。
東京や大阪の都市部に出張に行った際、時間が空いているときか、新幹線までの待ち時間などを見つけては、美術館や博物館に行っている。
地元ではなかなか見ることができない特別展にも行くことができるので、時間を見つけては行くようにしている。
ただ、こちらのパターンの場合は、時間が短いため、どうしても駆け足で観ることになってしまう。一応、毎回解説のオーディオも借りるのだが、このオーディオの説明を聞くためだけに鑑賞するような形になってしまい、若干本末転倒になることが多い。

できれば、ゆっくり鑑賞したいのだが、そこは割り切って、今後も有名な特別展には足を運んでみたいと思っている。

 
と、こんな感じで、せっかく新たな趣味を見つけることができたので、もっと勉強して知識と審美眼を得ていきたいと思う今日このごろである。
 
ということで、美術館めぐりという趣味にはまりつつある、という話でした。