美術館や博物館の建築物

前回・前々回と美術館めぐりが趣味になりつつあると書いたが、美術館や博物館に行くと、その建物自体に興味がいくことがある。
美術館といっても、建物全体が美術館である場合もあれば、ビルの一部が美術館になっているものもあるが、とくに前者の建物全体が美術館になっているタイプでは、見るだけで楽しい建築物が多くある。
 
最近行ったところで、印象に残ったものを挙げると、まずは大阪中之島美術館。
ここは、今年の2月に開館した新しい美術館だが、吹き抜けが贅沢に使われ、長いエスカレーターが交錯しており、近未来的な建築物になっている。
個人的に、エスカレーターの使い方がユニークな建築物は見ていて楽しくなるのだが、この美術館はまさに私の好きなかっこいい建築物を体現しているように感じた。
 
同じように贅沢な空間の使い方をしているのが、九州国立博物館
太宰府天満宮近くにある博物館だが、天満宮側から行くと、長いエスカレーターと動く歩道があり、それを抜けるとガラス張りの流線型の建築物が立ちはだかる。これを見るだけでワクワクするが、中に入るとこちらも広い吹き抜けに長いエスカレーターがあり、テンションが上がる。なんなら展覧会よりも、建物見てるほうが楽しくなってくるくらいである。
 
この2つのように、建物のつくりがかっこいいものもあるが、他にも広大な敷地があり、その中に建築物があるタイプのものもいい。
東京国立博物館京都国立博物館がこのタイプで、チケット買って入口入ってから、建物まで少し距離がある。芝生が張りめぐらせた庭があったりするのだが、そこをゆっくり歩くだけで気持ちがいい。
最近行ったときはあまり時間がなかったのだが、時間に余裕があるときは、この庭をゆっくり歩きたいと思う。
 
他にも、国立新美術館も面白い。
ここも建物自体がかっこいいのだが、行くまでの経路も面白い。地下鉄千代田線の乃木坂駅から直結で、駅の改札を出てから専用の出口があり、ここから地上に出ると美術館につながる長めの通路があるのだが、この出口から出ると美術館直結で外に出ることができない。地下鉄からつながる秘密の通路感があって、ここを通るだけでちょっと気持ちが上がるのである。
 
こんな感じで、美術館というだけあって、美術館をつくる建築物自体やそのまわりの景観や通路も含めて、美的に優れているところが多いと思う。
国内だけでもまだ行ったことない美術館や博物館はたくさんあるので、建築物も目当てに多くを訪問してみたいと思っている。
 
ということで、美術館や博物館の建築物はかっこいい、という話でした。