美術館めぐりにハマった理由

昨日の記事で、最近美術館めぐりが趣味になりつつあると書いたが、もともと美術関連のものに興味があったわけではない。
興味がないどころか、子どものころは図工や美術といった教科が嫌いで、成績もかなり悪かった。今でも絵を描くのは好きではないし、娘から何か描いてくれと言われても、やんわり断っている。
 
では、そんな美術嫌いだった私が、なぜ美術関連のことに興味や関心を抱くようになったのか。
考えてみた結果、2つの理由があるなと思った。
 
1つは、芸術家の人生やそのときどきの時代背景を知ることが面白いと感じたから。
これは美術館に絵を観に行くのではなく、どちらかというと歴史を学びに行くという感覚。絵画などの芸術品そのものではなく、情報を消費しているのである。
もちろん、その上で絵画などを観ることで新たな発見もあったりするのだが、あくまで背景の情報とセットとして価値があると思っている。
今では評価されている絵画も、その時代では問題作であったり、物議を醸していたと聞くと、時代背景なんかも見えてきたて面白いし、同じ時代の違う芸術家の展覧会を観に行くことで、時代背景がつながってリンクしたりすることもあり、教養としての芸術的な知識や情報を得ることに、楽しみを感じているのだと思う。
書籍やYouTubeからも知識や情報を得ながら、美術館をめぐってみたいと思っている。
 
もう1つの理由は、感覚の世界に浸ることができるから。
これは時間に余裕がある、人が比較的が少ない、などいくつかの条件が揃わないといけないが、ゆったり観ることができるときは、思考のスイッチを切って感覚の世界に入ることができる。
1つ目の理由とは、ちょっと矛盾するのだが、何も考えずにただぼーっと絵画などの作品を眺める時間を過ごすことができ、これはこれで何とも言えず良い。
子どもたちを連れて行ったりするときや、時間に余裕がなくバタバタしながら見ないといけないときには、こういった感覚にはならないが、比較的ゆっくり過ごすことができるときは、意識してそういった時間を過ごそうと思っている。
 
この2つの理由は、一度にどちらも同時に満たすことはできないのだが、そのときどきの環境や観に行く内容によって使い分けている。
どちらにしろ、得られるものはあるので、今後も時間を見つけては美術館めぐりをしていきたいと思う。
 
ということで、美術館めぐりが趣味になりつつある理由についての話でした。