3.11のメディアの空気

今日で東日本大震災から13年が経つ。
時が経つのは早いもので、もう13年か思うのだが、ここに来てテレビやウェブなどのメディアのこの震災に対する対応がちょっと変わってきたのを感じたので、ここにメモしておきたいと思う。
 
どう変わったかというと、端的に言えば、特集や特番を組んだりするのがだいぶ減ってきたなということ。
3年前にも、3.11に関する記事を書いたのだが、そのときは出張に出ていて、コロナで会食もなかったのでテレビでなんの気なしに特番を見ていたのだが、ちょうど10年の節目ということもあり、東日本大震災が大々的に取り上げられていたのを思い出す。
そこからさらに3年経った今年だが、そこから比べると、この震災の取り上げられ方がだいぶ変わっているように感じる。
 
たしかに新聞のテレビ欄を見れば、ニュース番組やワイドショーでは、東日本大震災の特集が組まれているようではあるが、ゴールデンタイムの特番とかはない。そういった特番も3年前の10年目のときだけで、それ以外はなかったのかもしれないけれど。
それに私が普段テレビを見ないので、目に触れていないから、そう感じるということもあったりするかもしれない。
 
ただ、ウェブの記事やポータルサイトの雰囲気をみると、やはり震災色は薄れている。
Yahoo!でも特設ページはつくられているが、これまでと比べると、一段トーンが下がっているように感じられる。
 
実際のところ、メディアへの取り上げられ方がどのくらい減っているのか、定量的にはわかっていないのだが、仮に減っていたとして、それ自体は良いとも悪いとも思わない。ちょっと冷めた見方なのかもしれないが、そんなものだろうなと思う。
いわゆる復興も、完全に成し遂げられたわけではないだろうが、ある程度のところまで完了し、復興フェーズは終わって、成長にもっていかないといけない段階。
震災の教訓自体はきちんと語り継いでいく必要はあるが、それをどこまでやるかは、その時代時代の空気が決めるのだろう、と思った次第である。
 
ということで、取り留めのない文章になってしまったが、東日本大震災も10年が過ぎて、徐々に歴史の出来事になっていくんだろうなと感じた、という話でした。