おじさんは新しい曲を練習する機会がない

先日、とある団体の新年会に参加したときのこと。
会場は自宅から徒歩で30分くらいのところで、ウォーキングにちょうどいいので歩いて向かった。
会はそれなりに盛り上がり、私もそこそこの飲酒量で気持ちよくなったところで、中締めとなった。
これまでであれば、当然のように2次会に向かうのだが、最近では酒量も限られるようなっており、そそくさと会場を後にして、帰りも酔い醒ましにちょうどいいので、歩いて帰ることにした。30分くらい、ほろ酔い気分で帰路についた。
 
そこそこの時間を歩くとき、いつもはVoicy(インターネットラジオ)やAudiobook(書籍の朗読サービス)といった音声サービスを利用するのだが、酔っ払っていて頭に入ってきそうもなかったので、音楽を聴くことにした。
車の多い道路沿いだったこともあって、途中からちょっと声を出して歌ってみたりしながら、機嫌よく帰っていた。
ここ最近(と言っても5年くらいのスパン)の曲なんかも聴きながら歌っていると、気持ちも大きくなって、今度カラオケ行くときには新しい曲も歌ってみようかなんて思ったりした。
だが、帰ってみて、ちょっと酔いも醒めて冷静になると、この歌を歌って、歌い切ることができるのか(いやできない)と気づく。昔であれば、ちょっと高音でも出たのだが、今や高い音の歌は難しい。それであれば、1オクターブ低く歌えばいいのだが、そんなことをぶっつけ本番でできるわけがない。
 
そうこう考えていると、おじさんになるとカラオケを練習する機会がないことをハタと気づいた。カラオケと言えば、スナックくらいでしか歌う機会がない今、もはやカラオケは本番しかないわけである。
若いころであれば、友人や会社の同僚とカラオケボックスなんかに行って、新曲を練習したりしたものだが、今はそういう機会がない。
よって、おじさんたちはいつも同じ曲を歌うというサイクルに入り込んでしまうことになる。
 
それでも、今どきの曲を歌ってみたいな思った私が取れる策といえば、一人カラオケに行くか、子どもたち(8歳と3歳)を連れていっしょに行くか、の2択だろうか。
さすがに一人カラオケに行く勇気もないので、歌いたい曲のリストをつくって、今度子どもたちとカラオケに行こうかなと思った次第である。
 
ということで、たまにはカラオケの練習をしたいと思った、という話でした。