今言っている「今年」は本当に今年のことなのか

年が明けてから、YouTubeや音声サービスなどを見聞きしていると、「今年はどうのこうの」といった内容の話が出たりするのだが、文脈から考えるとそれは去年の話だろうと思うことがある。
これは、2024年になったのだけど、まだ感覚的には2023年のままで、2023年の内容の話を「今年」と言ってしまっている。
さすがにテレビではこのあたりはきちんとしてて、収録は年末で放送が年明けのような番組であっても、あくまでも2024年の新年の内容としてきちんとつくられている。
 
同様のことは会社の会議でもあって、「今年」と言っている内容が、2024年のことなのか2023年のことなのか注意しておかないと混同してしまいかねない。
加えて、去年という言葉が、2023年のことを指しているのか、はたまた2022年のことを指しているのか、これも注意しないといけない。
 
なぜこのようなことになるかと言えば、今年とか去年といった言葉が「相対的」な意味の言葉だから。
今という基準があって、そこと同じ年であれば「今年」、その前年であれば「去年」となる。ただ、今の基準が年をまたいだのにアップデートされていない場合があって、もう2024年なのにいまだに2023年という感覚で、今年とか去年という言葉を使うと混乱の元になる。
 
「今日」「明日」「昨日」とかもいっしょで、相対的な意味の言葉。
よく見かけるのは、明け方飲食店の前にある「本日はお休みします」という張り紙。おそらく、私が見かけた当日が休みではなく、その紙を張り出した日(前日)が休みなのだろうと思われるが、混乱しそうである。
「1月14日は休みます」と書いたほうが紛れの要素がない。
 
こういったことがままあるので、会社の会議の場で、私が(自分自身にも、参加者にも)いつも注意するのは、今年とか去年といった言葉を使わないこと。2023年とか2024年といった「絶対的」な言葉を使えば混乱は起きない。
年始はこんな感じで誤った認識をしてしまうリスクがあるので、気をつけたほうがいいということを思い出した次第である。
 
ということで、相対的な言葉は便利だが誤解のリスクがある、という話でした。